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5 ※王様ゲームスタート
そこで、半分以上だっただろうか手を挙げるのだ。
「次に、本物の王様ゲーム同様に、引いた番号、そして王様が命令した番号同士でも更に王様の命令を受けて事を進めて行くっていうのがいい人!」
翼の方はどんどんと話を進めるのだった。
その質問の方は当然半分以下になるのだから、この結果、
「この王様ゲームは、ちょっと普通のルールとは違い、タチとネコに分けてくじ引いて貰います」
そこで用意されたのは、二つの箱だ。 王様ゲームをやる場合、割り箸が多いのであろうが、とりあえず王様ゲームがやれればいいのだから、きっとそこは箱に入っているくじに番号を書いているのであろう。
「その前に全員で、一回、この割り箸の中に赤印が付いているのがあるので、先ずは王様決めからになります!」
そこで翼以外は先にその割り箸を引いて行くのだ。
一人一人が割り箸くじ引きを引いて行く中、赤い印が付いた割り箸を引いたのは、普段は俺様攻で売りだしている創也が当たったようだ。
「俺が王様だな!」
そう創也が出て来る。
「じゃあ、創也さんが王様っていう言葉で! さて、続いては番号の方をネコとタチとで別で引いてもらいましょう!」
翼は創也にマイクを渡すと、翼の方もタチ側の方でくじを引くのだった。
これで王様ゲームのルール通りにゲームを始められるという事だ。
それぞれにくじを引き終えた頃、創也はみんながくじを持っている事を確認すると、
「じゃあ、番号を言うぞ!」
一呼吸置くと、
「タチもネコも一番! っていうのはどうだ?」
そこで手を挙げたのは、タチの方はヘタレ攻めの陽生で、ネコの方はビッチ受の阿月だった。
普段はタチでヘタレ攻めの陽生だが、命令が普段俺様攻めで通している創也なのだから、事は進めそうな気がする。 普段はビッチ受な阿月。 ビッチっていう位なのだから自分から動くようなタイプだ。 だが今日はそうではなく、創也の命令で動かなければならないのだから、どんな反応を見せてくれるのであろうか。
「なるほどな、そういう組み合わせっていうやつだ。 何だか俺的にも面白くなってきたような気がするなぁ。 ま、じゃあ、早速、命令と行きますかっ!」
そう満足そうな笑みを浮かべる創也。
そしてまず最初に創也が陽生と阿月に命令をしたのは、
「ま、最初だからキスとしますか。 キスと言っても、唇を重ねるだけのキスじゃなく、長くて深いキスで相手をとろとろにするまでっていうのはどうだ?」
普段は俺様らしい命令に、動揺させてしまっているのはヘタレ攻めの陽生の方だ。 だが阿月の方は、ビッチ受というだけあるのであろう。 ウキウキとかワクワクとかいう表情で陽生の事を見上げているのだから。
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