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7 ☆ヘタレ×ビッチ

「ああ、確かに、そうだったな。 だって、このゲームのメインっていうのは、王様ゲームなんだからさ」  この状態だと阿月と創也が手を組んだようにも思える。 いや寧ろその方がいいのであろう。 陽生の場合、本当にヘタレなのだから。  阿月と創也はアイコンタクトで合図すると、 「それじゃあ、僕が陽生のモノを勃たせたらいいんですね? 王様……」  そう再び妖艶な瞳で創也の事を見つめる阿月。 「ああ、そうだな。 ま、どうせなら俺が完全な王様口調か何かで、王様の前でお前達がそういう行為を披露するっていうイメージがいいのかもな。 それで、周りにるのは、その城に仕える兵士達って事でさ……。 こういうのってイメージも大事だと思うしさ」 「創也さんが、そうしたいんだったらそれでいいんじゃないのかな? だってさ、創也さんは今王様ですからね」  二人でそう決めると、阿月の方は早速陽生の事を畳の上へと仰向けにさせ膝の辺りへと腰を下ろし、腰をその上でくねらせるのだ。  それだけでも陽生のモノは熱く硬くなり始めているのか、浴衣の下でピクピクと動き始める。 「ふふ……やっぱり、攻めるっていう事を出来なくても、陽生さんは男ですよねぇ。 だって、もうココが熱くなってきてるんですものぉお」  腰を動かしながら、阿月は今度陽生のモノを浴衣の上から撫で始める。 「すごいすごーい……へぇ、陽生さんのモノって、思ってたより大きいんですね。 それを、これから、僕の中に挿れるって思うだけで、僕の中が疼いて来るんですけどー!」 「ん……」  という陽生の口からはそういった甘い声が聞こえて来る。 「ココ触られただけで、気持ちいいんですよね? じゃあ、ココを指先で引っ掻いてしまったら、陽生さんはどうなってしまうんですか?」  阿月は浴衣の上から陽生のモノを握り先端部分を擦り上げるのだ。 「ふぅっ! ……んんっ!」  それだけでも陽生の方は、腰までを跳ねらせ体に力を入れてしまっているように思えるのは気のせいであろうか。 「陽生さん、まだまだイくのは早いですからねぇ。 まだ、始まったばかりですよ。 そんなんじゃ、王様の事を満足させられる事は出来ませんからねぇ」  ここでの王様からの命令っていうのは、勃たせるっていう事なのだが、もうとっくに陽生のモノは勃ってしまっている。 だが、まだ王様からの命令が来ない所からすると、陽生のモノを口に含んで勃たせろ。 という意味なのかもしれない。  阿月は創也の方へと視線を向け、指示を待つ。  それに気付いた創也は、 「ま、陽生の奴がわりと早く勃っちまったからな。 なら、お前が口に含んでやれよ。 ただ、陽生がイかない程度にな。 もし、陽生がイっちまった時には、こう何か罰を与えた方がいいのかもしれねぇよなぁ? そだな……そうなってしまった場合は、俺様と陽生が阿月の中に入るっていうのはどうだ?」  そう言う創也は楽しそうだ。 寧ろ、俺様で売っている創也からしてみたら、今やっている王様の役というのはうってつけなのかもしれない。

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