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9 ※玩具、受F

 そんな陽生に不安を抱きながらも阿月の方はまだまだ王様に命令されている事を実行しなければならないのだから、今度、陽生のモノを口へと含むのだ。 「ふぁああん! ……っ!」  それだけでも陽生の腰が浮いてしまう。 こんなのでも本当に攻めなのであろうか。 いや挿れる方が好きならば攻めというキャラになるのであろう。 ま、好きな人が居れば、例え攻めがマグロでも売れるという事なのかもしれない。  阿月の場合、もうこの業界に入ってから数十回はこなして来ている。 だからなのか、陽生モノを口に含んでからはお手のもん状態だ。  部屋内には唾液を絡ませた水音を響かせ、吸い上げる音もそれなりに響かせる。 それだけでも陽生と阿月以外の見物している者達は、喉を鳴らしたり浴衣の中でモノを勃たせたりしている者がいるようだ。  それだけ阿月のその行為が上手いのであろう。  その行為を数十分繰り返した後、陽生の方は声は上げるものの、わりとイきそうにないようにも思える。 そこは流石ゲイビ男優っていうだけあるのかもしれない。 「案外、陽生っていう奴もしぶといんだなぁ。 なら、次の命令は……」  少し創也は言葉を溜めると、 「なら、次は阿月の中に玩具を挿れて、それで、陽生が阿月の中に挿れる前に阿月がイってしまったら、俺様のも阿月に挿れるっていう罰ゲームっていうのはどうだ?」  阿月はその創也の命令に焦ったような表情で瞳を宙へと浮かばせ、 「え? ちょ、さ、流石に……そ、それは……陽生さんは耐えられたかもしれませんが、ぼ、僕には流石にそれは耐えられませんからね。 それは、本当に無理ですっ! 王様、それだけはご勘弁を!」  本当に阿月は役になりきっているのか、今は王様役である創也の前で、ひざまずくと頭までも床に付けるのだ。 「なら、お前がその快感に耐えればいいのではないのか?」  それを創也に言われてしまえばおしまいだ。 これ以上の言葉が出なくなってしまった阿月は仕方なく、そこに置いてある玩具を手にし自分の中へとゆっくりと挿れて行くのだった。 「それを挿れたら、今一度、陽生のモノを口に入れ、陽生も阿月も俺様がいいっていうまで先にイってしまったら、阿月の中には俺様と陽生とのを挿れるって事を忘れるなよ」  その創也の命令に顔を青くするのは阿月だ。 まだ、その命令は生きているという事だろう。  もしかしたら今命令をしている創也が、最終的にそれを望んでいるのかもしれない。  とりあえず阿月は、自分の中に全部玩具を入れ切ると、今度、陽生の顔の方に双丘を向けて陽生の体を跨ぐのだ。 そして陽生のモノを口へと含む阿月。

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