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17 ※本番

「ぁあん! いぃいん! ぁ……」  腰を淫らに動かす阿月。 陽生以外にもこう誘っているような動きに周りで見ている者達の方が生唾でも飲み込んでそうな勢いだ。 「ぁあん! ふぅうん!」  中の気持ちいいポイントを突かれる度に聞こえて来る、阿月の甘い声。  こうわざとらしくもなく、こう何だか自然な甘い声にも慣れた頃だろうか、俺様で売っている創也がそんな甘い声だけでは許す訳がなかったのか、 「陽生……阿月の奥の奥を突いてみるっていうのはどうだ?」 「奥の奥!?」  そうおうむ返しをしたのは、陽生の方だ。  陽生は一応この会社では、ヘタレで売っている。 だからなのか、こう自分からはそう滅多な事では動く事はない。 スイッチが入り始めた時だけ動き始めるキャラと言っても過言ではないのだから。  だからなのか、そんな創也の言葉に驚いているのであろう。 「え? 阿月さん……奥に入っても大丈夫そう?」  そう優しく小さな声で阿月に聞く陽生。 「え? あ……大丈夫ですよ」  と答えるのは阿月だ。 「僕の方はこういう行為に慣れていますしね。 今は寧ろ奥の方が気持ちいい位ですから」  そこに安心すると、陽生は阿月の腰を持って気持ち的に抱き上げ、再びゆっくりと阿月の中へと挿れて行くのだ。 「ふっ……んん!」  こういう行為には慣れていると言っている阿月なのだが、流石に人のモノが中に入る瞬間は一瞬体に力が入ってしまうようだ。 誰だってそうだろう。 人間って、痛い事に関しては無意識に力が入ってしまうもんなのだから。 そう入る瞬間というのはいくら慣れている人でも気持ち的に痛いもんだ。 だから阿月だって力が入ってしまった位なのだから。 「阿月さん……ゆっくり息吐いて下さいね……そしたら、気持ち的に楽になれますから」  こういう人を気使う言葉は流石にNGではないだろう。 そうこれはあくまで王様ゲームで王様からの命令待ちなのだが、そこは王様からの命令ではないのだから。  ゆっくりとゆっくりと陽生は阿月の中へと入っていく。 それだってある意味、ギャラリーを沸かせる演出だろう。  そして奥の奥まで挿れる事が出来ると、陽生の方も阿月の方も額に汗を滲ませ、 「入った……」  そう陽生は呟くように吐き出すのだ。 「全部中に入ったみたいだな。 陽生、また阿月の両足を持って足を開かせて動いてみせろ」  こんな体勢でっていうのは阿月も陽生もないようだ。 今まで無いその体勢だと陽生の方が体力を使う事になるだろう。 だがギャラリーやカメラマンさん達には挿入している所が丸見えの状態になるのだから、演出的にはいいのかもしれない。

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