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「王様! あの、ですね……この体位もいいんですが、たまに体位入れ替えもいいんじゃないんでしょうか?」  そう提案するのは陽生だ。 「ん? 体位を変える? そっか……そうだよなぁ?」  どうやら陽生が伝えたい事が創也にも伝わったようだ。 創也は陽生の言葉に腕を組んでまで考えてくれているのだから。 「そうだなぁ! 立ちながら、陽生は阿月の片足を持って挿れるっていうのはどうだ?」 「立ちながらですか? 分かりました……王様の命令なら、やってみるしかないですよね?」  とそこはヘタレなのだから素直に王様の指示に従うようだ。  陽生は阿月の中から一旦自分のモノを抜くと、 「阿月さん……王様の命令だからさ、立ってくれないかな?」 「立って……? 僕、その体勢でやった事が無いんだけどなぁ。 大丈夫かなぁ?」  と阿月の方は心配そうだ。 「大丈夫だって……もう、阿月さんは気持ち良くなってればいいんだからさ」  そこに笑顔を向ける陽生。 すると阿月の方もその陽生の笑顔に安心する事が出来たのか笑顔になるのだ。 「じゃあ、やるね……」  と陽生は阿月の耳側で小さな声で言うと、ゆっくりと阿月の足を持ち上げ、顔の方はギャラリーの方へと向かせ、 「阿月さんは、どれ位体柔らかいの?」 「ん? 体は柔らかい方だから大丈夫だけど……」 「なら、大丈夫そうだね」  そう言う陽生の言い方っていうのは優しい。 そして陽生は阿月の足を持ち上げて、足を開かせると確認の為なのか阿月の後ろの蕾へと指を挿入するのだ。 「ふぅん!」  思ってもいなかった陽生の行動に声を上げる阿月。 「今からこの体勢で、阿月さんの中に僕のを挿れるのだけど、大丈夫そう? ってか、聞こえてる? ココに僕が指の出し入れをする度に、クチュクチュっていう音が聞こえてくるんだけど……? そんなに阿月さんは僕のを期待してくれているって事なのかな?」  優しい口調のわりには男らしい事を言う陽生。  そう思ってもないような恥ずかしい事を言われると人間顔を赤くするもんだ。 現に阿月だってそうなのだから。 「え? あ、いやぁ……ちょ……」  勿論、阿月だって一応ネコというキャラでこの業界では売っているのだから、そういった事を言われれば顔を赤くするのは間違いなく。 真っ赤な表情をする阿月。 「知ってる? しかも、足をこうやって僕が持ち上げるだけで、君のココは周りのみんなに丸見えだし、勿論、王様にだって丸見えなんだからね。 王様にはきっちり君の恥ずかしい所、見て貰わないとねぇ」 「ちょ、ヤダぁああ……そこを人に見せるなんて……いくら僕でも、は、恥ずかしいからぁああ!」

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