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20 ※本番

 そこにクスクスとする陽生。 やはりそこはタチという役柄なのかもしれない。 「立った事によってさ……君のココから、いっぱい透明な液体が溢れ出てしまっているよね。 僕の指にも凄い絡み付いて来るんだけど……こういう風に見られながらヤるっていうのもたまにはいいもんだね。 こっちまでドキドキしてくるっていうのか興奮してくるような気がしてくるし」  こう陽生は阿月の耳側だけで言っているのだから、陽生の台詞は阿月にしか聞こえてないだろう。 寧ろ陽生は阿月にだけそう呟くようにして言っているのだから。  そうこれは王様ゲーム。 王様の命令通りに動かなきゃならないゲームなのだから、少なくとも陽生達は勝手に事を進めてはならないという事だ。 だからなのか陽生は阿月に呟くように言ったのであろう。 「じゃあ、そろそろ、陽生は阿月の中に挿れてもらおうか?」  そういう命令が下れば、陽生の方は阿月の中から指を一気に抜き、阿月の背後からゆっくりとギャラリーにも見えるように自分のモノを阿月の中へと挿れて行くのだ。  さっき挿れたばかりのソコは、まだ開いたままだったのか、こうすんなりと中へと入って行く。 「はぁあああ……凄っ! 阿月さんの中って、ホント、柔らかい……そして熱いんだけど……後、すんごい、ヌルヌルしてる……こうやって、壁を擦るとツルツルっていう感じだしね。 もうそろそろ男性誰もが気持ちいいポイントかな?」  そう阿月の背後で中に入って行っている様子を実況のように言う陽生。 これだってこういう行為に関して相手に羞恥心を煽る言葉だろう。 「あ、あった……こうココって、本当にこう何だかプニプニしているんだよねぇー。 ココを突いたら、阿月さんは気持ちいい?」  そう聞く陽生。 だけど阿月だって、この業界ではビッチで売っているのだから、反撃とばかりに、 「そこは、勿論、気持ちいいよ……。 だから、早く突いてよ……陽生さんのそれで僕が気持ちいいポイントをね……」  こう体を反転させて陽生の方に体を向ける阿月。 そして片足を上げている状態だからなのかバランスを取るのが難しく陽生の肩へと両腕を回すと、陽生の事を見あげ、妖艶な表情で、クスリとするのだ。  だがそんな行動を取った阿月に創也が、阿月を止めに入る。 「阿月……勝手な行動は許さないぞ……。 さっきはまだ難しい体勢だったから、お前の中に挿れなかったけど、この体勢だったらお前の中に挿れる事が出来るだろうから、俺様のを阿月の中に挿れるからな」  そう半分怒ったような言い方に、阿月は体を震わせたのは言うまでもないだろう。

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