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25 ☆可愛い×素直で可愛い
「では、次にタチの方達にくじを引いて貰いましょうか?」
そう翼が言うと、タチの人達がくじを引き始めるのだ。
それぞれくじを引いて行くうちに、
「やったぁ! 僕引いたっ!」
となんと可愛らしい声が聞こえて来る。
「今回、タチに選ばれたのは、可愛いで活躍中の都春 さんです! 顔もですが、声もなんと言っても可愛いですよねぇ」
そう翼は都春の事を紹介し、今度はネコの方へと視線を移すのだ。
「さて、次はネコの人達にくじを引いて貰いましょう!」
翼はくじが入った容器を持ち、普段はネコ役でいる人達の方へとその容器を持って行く。
次から次へとくじを引いて行く中、今回、くじを当てたのは、
「あ! 僕ですっ! 今回、初めて参加する結衣人 です!」
「今回、初めて参加するんですか? とりあえず、タチの人は可愛い攻めで売っている都春さんで良かったですね。 ですが、王様役っていうのは……お姉様攻めで売っている奏空さんなのでね。 そこは、どうなるんでしょうか? 楽しみです!」
そうだ。 この王様ゲームでの楽しみというのは、普段は二人一組で仕事をして、タチやネコだけが動くという事なのだが、王様ゲームとなると、その二人一組の状態で動くのではなく、命令役がいるのだから勝手には動く事が出来ないという所だ。
「ふふふ……私が今回命令してもいい二人というのは、可愛い都春さんと結衣人さんね。 宜しく……」
そう言う奏空は二人からしてみたら、少し怖いのかもしれない。 断然、二人からしてみたら身長はあるし、こう笑みの向こうに見えている何かどす黒いものがあるような気がするからだ。
「さて、先ずはどんな事を命令しようかしら?」
そんな奏空に緊張の色を隠せないのは今日初めて撮影のお仕事に参加している結衣人だ。
だってそうだろう。 初めてのお仕事でいきなり大勢でのお仕事なのだから緊張するのは間違いない。
「そういえば、結衣人さんは、こういうの初めてって言ってたわよね? なら、仕込み甲斐があるっていうもんなんじゃないのかしら?」
と本当に奏空は楽しそうだ。
「じゃあ、都春さんには頑張っていただかないとねぇ? そうそう! 私の場合には流石に二人で君の中に挿れる気はないから安心してちょうだい。 でも……ふふ……たっぷりと気持ち良くさせて上げるから、それだけは覚悟しておいてね」
と言う姿は本当に初めての結衣人からしてみたら恐怖でしかないだろう。 現に顔が引きつってしまっているのだから。
だからなのか、結衣人の方は都春の後ろで腕をしっかりと掴んでいる。
「とりあえず、都春さん、結衣人さんの服を脱がしてもらえるかしら? そうね、お互いに可愛いから、お互いに脱がし合うっていうのはどうかしらねぇ?」
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