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27 ※胸
気持ち的に軽く深呼吸をする結衣人。
本当に緊張とか人間こういう行為をしているのだから色々な感情が入り混じっている状態なのだから体中に酸素が行き渡ってないのかもしれない。
深呼吸で自分を落ち着かせると結衣人はゆっくりと都春が着ている浴衣を脱がし始めるのだ。 きっと子供がいない限りは人が着ている服を脱がして行く行為というのはした事がないだろう。 それに結衣人の場合にはこの仕事に関しては初めてなのだから緊張で手が震えているようにも見える。
都春の背中へと腕を回し帯の端を引っ張る結衣人。 それは簡単に解け、軽く前がはだける。 そして肩から浴衣を下ろし袖を床へと落とす。
「こ、こんなんでいいんですか?」
度緊張しているからなのか、急に敬語になってしまっている結衣人。 それに一体、それを誰に聞いているのであろうか。 都春なのか奏空になのかも分からない状態だ。
それを聞いていた奏空は、
「それで、いいんじゃないんでしょうか?」
と答えるのだ。
「ふふふ……本当に、結衣人さんの胸のココ……可愛く勃ってるわよねぇ? 私も触ってみたくなっちゃう位だわぁ……。 だけど、このゲームは残念な事に王様は基本的にはゲームしている人には触れてはいけないものだと思うの……だから、そこは都春さんにやっていただかないとねぇ」
そこで奏空は一旦言葉を止めると、今度都春の方へと視線を向け、
「都春さん……結衣人さんのこの小さな胸のココを軽く触れてみてくれないかしら? 初めてだって言うんだったら、どんな感じの声で鳴くのか聞いてみたいじゃない?」
その奏空の言葉に、
「僕の方も触れてみたかっので、奏空さんの指示通りに動きますからぁあ」
都春の方も奏空の指示にノリノリのようで、そう返事をすると、
「ふふ……やっぱ、こういう行為をしている時って、ネコの体を触ってどんな反応をしてくれるか? なんだよねぇ。 さっきは君のココを弾いてしまっただけだから、君の可愛い声は聞けなかったけど、今度は本気でやるから君は可愛い声で鳴くんだからね」
そう最後の方は結衣人にだけ聞こえるように言いたかったのか、結衣人の耳側でそう囁くように言う都春。 そして都春は結衣人の胸の突起へと触れると、それだけでも結衣人の方は体をビクリとさせてしまったようだ。
「え? 本当に結衣人さんは、こういう行為って初めてなの?!」
とど素人丸出しの反応に逆に都春の方は驚いているようにも思える。
「そ、そう……」
この業界に入って来たのだから、一応経験とかがあるのかと思っていたのだが、都春が思った通りに経験も撮影も仕事としても結衣人は未経験のようだ。
「なら、本当に今日は気持ち良くなって帰ってもらいたいね……」
そうクスリとする都春。
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