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35 ※指

「ぁあん! もっと、もっと、そこぉおお!」  声といい表情といい結衣人の方は本当に気持ち良さそうだ。  そんな結衣人に都春と奏空は再び視線を合わせアイコンタクトで微笑むと、 「結衣人さん……本当にいい逸材ですね。 こんなに素直な子っていうのはあまりいないもんですしね。 きっと快感に素直なんでしょう」  奏空は半分以上独り言のような事を漏らすと、今度は都春の方に視線を向けて、 「もう、媚薬が効いてきたみたいなので、中に指を入れていきましょうかね?」 「分かりました! 僕の方は、奏空さんの命令を待っているだけなので、奏空さんがそう言うのでしたら、結衣人さんの中に指入れさせて頂きますね」 「先ずは一本で行きましょうか?」 「了解しました!」  都春は奏空の命令にそう答えると、結衣人の中へと指を入れて行くのだ。 「ぁ……んん!」  一瞬詰まらせたような声を上げた結衣人だったのだが、それはほんの一瞬で、その後は今にもとろけそうな甘い声を発し始める。 「ふぁ……ぁああ……」  まぁ、それだけ都春も優しい感じで中に指を入れているのであろう。 流石にこの行為を覚えたばかりの中学生や高校生ではないのだから、いきなり激しくはしないという事だ。  部屋に響くような優しい感じの水音。 クチュウクチュウと静かに響き渡る。 普通の人ならこの音がクチュクチュ程度だろうが、都春が出す音というのはそんな感じなのであろう。  優しく気持ちいい感じで中に指を入れられている結衣人は、ゆっくりと腰が動いて来ているようだ。 人間というのは気持ちがいいと勝手に腰が動いて来てしまうもんなのだから。 きっと人間として無意識の行動なのであろう。  上下に左や右に時には双丘で円を描くような動き。 特に結衣人の場合には今日がこういう行為が初めてで仕事も初めてなのだから逆に言えば演技が出来る訳がない。 普通に人間らしい反応という事にだ。 「いやぁあん! ぁああ! なんか、中がムズムズってしてくるんですけどー! 中もだけど、モノにもなんかこう熱が集中してるっていう感じがしてきてぇえ! ぁああ! なんか体がぁああ熱いぃいい! もっと、もっと、気持ちよくぅううう!」  もう結衣人の方は何かが壊れたかのように、とろけてしまっている表情を背後にいる都春や奏空の方に見せている。 「何か、何かぁああ! こう何かがぁああ足りないんですけどぉおおお!」  初めてなのだから、その何か足りないという意味が分からないのであろう。 だからずっと何かが足りないと言っているのだから。  そんな結衣人の反応に寧ろクスリとしているのは都春と奏空だ。

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