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36 ※指
「ホント、結衣人さんの反応っていい感じですねぇ……」
そう奏空の方は優しく言うのに対し、都春の方は、
「ねぇ、何処に何が足りないの?」
と気持ち的に意地悪な質問を始める。
「ふぇえ?」
その都春のからの質問に腑の抜けた声を上げる結衣人。 だってそうだろう。 既に結衣人の方は快感に溺れ始めているのにそんな質問をされても、もう結衣人の耳には入って来てないのだから。
そこにクスリとする都春と奏空。 本当に結衣人の行動そのものが可愛過ぎて、そんな反応をしてしまったのであろう。
人間、可愛いと思うと逆に思わず吹き出してしまうもんなのだから。
「都春さん……私からの命令も無しに、結衣人さんに質問するのは無しですからね」
そう注意を受けてしまったのは寧ろ都春の方だ。
「今日のテーマは『王様ゲーム』なんですからね」
と奏空は都春に向かってウインクまでするのだ。
「あ……」
どうしてもついつい、これが王様ゲームだっていう事を忘れてしまうのであろう。
「でも、確かに、今日こういう事初めてだっていう結衣人さんに質問してみたいですね……」
と奏空の方もいよいよタチスイッチが入ってしまったようだ。
「で、結衣人さん……何処に何が足りないんでしょうか?」
「……へ? ふぁぁい?」
もう既に声からしてとろけてしまっているような結衣人。 それで背後にいる都春や奏空の方に視線を向けて来るのだから、都春や奏空の方もとろけてしまいそうな表情になっていた。
「クス……この分じゃ、結衣人さんに何か質問しても答えられそうにないようですね」
そこは変に納得すると、奏空は今度都春の方に視線を向け、
「もう、媚薬が結衣人さんに効いてるみたいですから。 もっともっと結衣人さんの事を気持ち良くさせて上げてしまいましょうか?」
「はい!」
そう笑顔で言う奏空。 そんな奏空に都春は笑顔で返すのだ。
「そうですねぇ。 もう、もっと奥に指を入れても平気そうなので……もうちょっと奥に指を入れてみましょうか? しかも、男としては一番気持ちいいポイントをね突いてみてはどうなんでしょうか?」
その奏空からの命令に反応する都春。
「分かりました! 奏空さんがそう言うんでしたら、男として気持ちいいポイントを突いてみますね」
そう答えると都春はもっと深く指を奥へと進ませ、結衣人の中にある気持ちいいポイントを突き始める。
「ぁあ! やぁあん!」
四つん這いでいる結衣人は上半身を必死で腕だけで支え、双丘だけはしっかりと突き出した感じでいるのだが、都春が結衣人の気持ちいいポイントを突いた瞬間だっただろうか、一瞬腰に力が入り、既に硬くなってしまっているモノの先端部分を畳みへと押し付けるのだ。
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