71 / 87
71 ※玩具
と急に楽しそうになる来夢。
きっと二人より上に行けたという優越感で楽しくなれたという事なのであろう。
「うふふ……リングでイけないようにされて、後ろを激しく突かれて、リングを外した後にイく快感は本当に気持ちいいですからねぇ。 まさか、それをお二人さんはやった事ないなんて勿体無いですよー。 ま、殆ど、お二人さんの場合、この業界に入ってからはお二人でしかヤった事が無いので完全なタチの人に責められた事がないんでしょうね。 だから、今僕が命令した事をやった事がないんでしょう?」
「え? あ、まぁ……来夢さんの言う通りなのかもしれませんね」
「じゃあ、来未……それ、やってみようか?」
とそんな軽い感じで言っているのだが、それがまさかとんでも無いことになるなんて今の二人は思ってもいないだろう。
「うん……」
そうお互いにまだ楽しそうに思える。
「来夢さん……立ったままの方がいいですかね?」
「それは、構いませんが、もしかしたら立ったままでいられないかもしれませんよ……」
その来夢の言葉に再び視線を合わせる二人。
これでやっと来夢が二人の事を押せるようになってきたのかもしれない。
そして来夢は二人にモノに付けるリングを渡す。
「これをハメてやって下さいね」
そう最後の方は可愛く言う所は、やはり小悪魔として売っているだけはあるのかもしれない。
それを投げ渡されて、未来も来未も瞳とそのリングを交互で見つめるのだ。
「これを、自分達のムスコさんに付けるの? それで、イけなくなるんだね」
「そうみたいだねぇ。 ま、とりあえず、やってみようか?」
そう言うと双子なのだから本当に息が合っているという感じなのであろう。 もう何も言わずにほぼ同時にお互いのモノにその渡されたリングを付けて行く。
「ちょっと、キツい感じがするんだけど……」
「だよねぇ。 でも、ちょっとだけかな?」
そう二人が会話していると来夢がまた入って来て、
「忘れないで下さいね。 激しく玩具を動かすんですからね」
「分かってますよー」
来夢の言葉に二人はほぼ同時に答えるのだ。 やはりそこは双子なのであろう。
そこで来夢の方は少し太めの玩具を二人へと渡すのだ。
「これで、ですね……」
「凄い、ふとーい……もしかして、来未ちゃんのより太いんじゃない?」
「それを言ったら、未来ちゃんのよりも太いんじゃない?」
その会話に思わず笑いそうになってしまうのだが、そこを来夢は一喝し、
「いいですから、早くやってみて下さいよー!」
と言うのだった。 そこで一瞬だけシュンとする姿でさえ、この二人は可愛く思えてしまう。 例えるなら、何かイタズラをしてしまい、怒られてしまった犬のようだ。
ともだちにシェアしよう!