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二人は中から玩具を一旦抜き、お互い双丘を向かい合わせる感じで四つん這いになると、
「この状態で入れて行くの?」
「そうじゃないと入らなくない?」
「後は仰向けの状態で入れるんだと思うけど、それだと力が入らなそう……」
「そうなのかもしれないよねぇ……」
お互いに簡単に会話をすると、
「入れてもいい?」
「入れても大丈夫そう?」
そう確認するかのように言うのだ。
そして今度はお互いに玩具を入れ合うのではなく、自分でその玩具を持って中へと入れて行くようだ。
「うふふ……中に入った……」
「そうよねぇ、中に入れられたみたい……」
「それから、どうしたらいいの?」
「動いたらいいんじゃないの?」
本当に色々な事は二人で決めているようで、二人の会話だけで話が進んでいるようにも思える。
「じゃあ、動いてみようか?」
「そうだね……」
お互いそう決めると、二人は中に玩具が入ったまま動き始めるのだ。 当然、前に後ろにと腰を動かし始める二人。
だが流石は双子というのだけあるのであろう。 本当に息はピッタリだ。 後ろに動いた後に前にも動く二人。 それが本当にシンクロしているのだから。 これがもし初めてなネコ同士だったら、バラバラな動きをしていて下手すれば中に入れている玩具は抜けてしまっているだろう。
「ふぅ……ん……ぁ……ぁあん!」
「ぁ……ふぅ……んん……ぅんん!」
リズム良くシンクロしている二人。 この玩具を本当に今日初めて使用したのか? と疑う程の動きに見惚れてしまう程だ。
「これで、いいの?」
「これで、いいの?」
と二人は来夢の方に向かって二人ほぼ同時に聞く。
「いいんじゃないんですかね? だけど、何だか、あまり気持ち良さそうに聞こえないっていうのか、まだ、足りなさそうな声ですよね? なら、もうちょっと激しくしてみてはいかがですかね?」
「え? もうちょっと激しくですか?」
「そうですよー。 だって、その声では全くもってまだ全然足りてないような声なんでね。 ほら、中にあるポイントもしっかり突いて上げないと気持ち良くなる事が出来ませんよ……」
その来夢の言葉に、二人は視線を合わせると、
「だって、気持ちいいポイントに刺激与えてしまうと……僕達動けなくなってしまいますからねぇ」
「それはそれで困りませんか?」
「ん? そこの所は大丈夫ですよ。 僕達や視聴者さん達はそんな君達の姿を見てたいんですからね……だって、見てる方だって気持ち良さそうな姿見てるだけで気持ち良くなって来れるでしょう? ま、そういう事ですよ……なので、二人共、気持ち良くなって下さいね」
そう笑顔で言う来夢。
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