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2章 4-3
乳首を舐められ、吸われ、甘噛みされ、じっくりと攻められる。シュウの陰茎はすっかり固くなり、先端から透明の液体まで溢れさせ始めた。
「マサさん、おちんちんも……触って」
目を潤ませてそう言う彼に、乳首を舐めていた正哉は顔を上げる。
「駄目だよ、シュウ君」
そして正哉の指先に後孔を撫でられたシュウ。
「んっ……! 何で」
「こっちに挿れてほしいんでしょ? なら我慢して。ちゃんと気持ち良くさせてあげるから」
「そんな、意味わかんないよ」
そう言うシュウを無視して正哉は先程ベッドサイドに置いたローションを手にした。
「そろそろお尻も触ってあげるね」
ローションを後孔の周辺に垂らされたシュウ。その冷たさに身を竦ませ、脚を閉じようとする。
「待って、マサさん」
「大丈夫だよ」
彼の太腿に手を滑らせ、ゆっくりと再び脚を開かせた正哉。右手にもローションを付け、シュウの会陰に触れる。そこを優しく揉み、徐々に開口部へと指先を近づけていく。
こんなにじっくりと攻めてくる男はシュウにとって初めてだ。背筋がゾワゾワとするような、不思議な感覚。指先が後孔に触れると、上擦った声を上げた。
「んあっ……」
「少し緊張してるかな?」
赤い顔をして首を横に振るシュウの右手を、左手で軽く握る正哉。
「リラックスして」
そう言いながら正哉の右手の指先は、シュウの後孔の周りをマッサージするように触れた。
シュウは彼の手の温かさと、優しくじっくりと後孔を解されていくのをただ感じていた。彼の手の動きに集中していると、身体から力が抜けていくように感じる。
ゆっくりとした攻め方にはもどかしさすら感じる。ついシュウは口を開いた。
「指、早く挿れて」
「ふふ、もう1本入ってるよ」
「えっ?」
「ほら」
浅いところにあった中指を一気に奥に差し込まれ、シュウは驚く。
「っあ!」
「凄い締め付けてくる。1本じゃ足りないかな?」
正哉の中指に奥を擦られるシュウ。その指はほとんど動いていないが、そこを刺激されるとゾクゾクとするような感覚がある。
「んあぁ、そこ……あっ!」
奥を刺激されながら更に口で再び乳首を舐められ、シュウは喘ぎ声を漏らす。
陰茎を扱く時のような直接的な快感ではないが、じわじわと蓄積されていくような不思議な快感。もっと欲しい、と身体の奥が疼いているようだ。
シュウの中に入る正哉の2本目の長い指。充分に解されたそこが2本の指を飲み込むのは容易かった。
正哉が黙ったまま愛撫を続けるので、部屋にはシュウの小さな喘ぎ声とローションの水音だけが響いた。シュウの意識は否が応でも与えられる刺激にだけ集中させられる。
「……っう、マサさん、何か……」
乳首を舐めていた正哉が顔を上げる。
「気持ち良い?」
「ん……いい、けど……変な感じ、あんっ!」
正哉の指に擦られていた場所を一際強く刺激され、シュウは正哉の重ねられている左手を強く握った。正哉もシュウの手を握り返し、彼の奥を指で刺激し続ける。
中を強く擦られると痛いことの方が多いはずなのに、今はどうしようもなく気持ちが良い。どんどん快感が強くなる。意識しなくても正哉の指を締め付けてしまう。あまりの気持ちよさに勝手に涙が溢れてくる。
「マサさ……イイ、あっ、おかしくなりそうっ!」
「可愛い、シュウ君」
「あ、やだ、んああっ!」
正哉の2本の指を強く締め付けながら身体を痙攣させたシュウ。今まで経験したこともないくらいの強い快感の波と共に一瞬視界が白くなった。
指の動きは止まったが、まだ快感で支配されている身体。息が上がり、薄い胸が上下する。
「な、何これ……」
「メスイキしちゃったね。もしかして初めてだった?」
「メスイキ? これが……」
いつの間にか絶頂に達していたことにシュウは驚いた。今まで後孔を使ってドライオーガズムに達したことなど1度もなかったのだ。
正哉がシュウの中から指を引き抜くと、小さく声を上げたシュウ。ちょっとした刺激でも快感に思えてしまう。身体が熱い。
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