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2章 4-4

 正哉は彼の後孔を覗き込んだ。  「シュウ君のアナル、ヒクヒクしてる。そろそろ挿れようか」  「えっ? 挿れるって……」  「これ、欲しいんでしょ?」  そう言って正哉は勃起した自分の陰茎をシュウの目の前に出した。  その大きさにシュウは改めて驚き、唾を飲み込んだ。今の熱く快感に支配された身体をこの大きな陰茎で貫かれたら自分はどうなってしまうのだろう。恐怖が大きいが、この機を逃せば2度とこんな体験はできないかも知れない。  「こんな大きいの、入るかな」  「怖いなら私は挿れなくてもいいけど」  「……う、ううん。挿れて」  シュウは大きく脚を開き、少し腰を浮かせた。  ベッドサイドにあったコンドームを手に取る正哉に、シュウはその手を掴んだ。  「待って、付けなくていいよそんなの」  「何言ってるの」  呆れたような顔で彼を見下ろす正哉。  「危ないよ。君が付けるなって言っても私は付ける。じゃなきゃ挿れない」  「そ、そう……。なら付けてもいいけど」  リクが挿入する時も正哉は絶対にコンドームを付けろと言っていた。彼の信条のようなものなのかも知れない。  彼はコンドームを付け、シュウの後孔にローションを追加で垂らした。そしてその後孔に先端を押し付ける。  「力抜いてね」  「う、ああぁ……」  シュウは開口部を先端が押し広げるのを感じた。指で充分慣らされていたので痛くはないが、流石に圧迫感が強い。  正哉は先端が入ったところで一度動きを止めた。  「痛い?」  彼が尋ねると、シュウは黙って首を横に振った。そして彼の背中に手を回す。  動きを止めていると、入ってきた先端をシュウの中が吸い付くように締め付けてくるのを正哉は感じた。更に奥に誘い込まれているようだ。  「じゃあ、奥に入れるよ」  シュウの耳元でそう囁き、正哉は陰茎を一気に彼の中に挿れ、奥を突き上げた。  「あぁあんっ!」  大きく喘いだシュウは、正哉の陰茎を強く締め付けながら身体を仰反らせた。涙を溢れさせ、口からは唾液まで垂らしている。  正哉はそのまま動かずにシュウの赤く染まった頬を撫でる。  「ああ、またメスイキしちゃったね」  「んぅ、そんな……まだ挿れた、だけなのに……」  「ちょっと休もうか」  シュウの身体は強い快感でピクピクと痙攣し、中は正哉の陰茎を離すまいと強く締め付けている。  「……動いてよ、マサさん」  「え、イッたばっかりなのに?」  「うん、もっと気持ち良くして」  自分の腰に脚を絡めてくるシュウに、正哉は少し驚いていた。若さ故なのか、何て貪欲な青年だろう。  正哉は1度シュウが絶頂に達したら終わりにしたかった。挿入する側をやると、自分の中の黒い部分を感じてしまうようで嫌だ。相手を支配したいとか、苦しませたいとか、そういう欲求があるような気がしてくるのだ。  それから必ず、初めてセックスした男のことを思い出す。彼とはもう20年以上会っていないのに、まだ正哉の中では大きな存在であり続けている。挿入していると自分がその男になったような感覚になる。  このようなことを考えると萎えそうになる。正哉は何も考えないように、目の前のシュウを満足させることだけを考えることにした  「……動くよ」  そう言って正哉は腰を動かし始めた。ギリギリまで抜き、一気に前立腺を突く。大きな陰茎は的確に快感を与えていく。  シュウは彼にしがみついて嬌声を上げた。  「ひぁ、ああっ! イイっ、マサさん! あぁん!!」  激しいピストン運動にシュウは何度も達しているが、腰を浮かせてまだ快感を求めている。彼の中は正哉を強く締め付け、絡みついてくるようだ。もしちゃんと行為に集中できていたなら正哉も早々に射精していたかも知れない。  正哉は腰を動かしながら手でシュウの陰茎を掴んだ。指先で先端を軽く引っ掻くとそこから透明な液体を溢れさせる。  「そっちまで……あんっ! おかしくなっちゃう! んああっ!」  シュウは強過ぎる快感に身を捩らせた。流石に苦しくなってきたようだ。  しかし正哉は彼の手首を片手で押さえ、もう片方の手で陰茎を扱きながら前立腺を擦るように腰を動かす。すると彼は身体を痙攣させながらあっという間に射精してしまった。  「ひ、ぅああっ!」  シュウの精液が2人の腹にかかる。  彼の陰茎から手を離し、動きを止めた正哉。  「流石にもう満足したかな? シュウ君」  シュウの身体はまだ僅かに痙攣し、息切れしている。  「……う、うん」  シュウはまだ正哉の背中に回していた脚をベッドに下ろした。すると正哉は彼の中から陰茎を出した。勃起を続けているそれからコンドームを外す。

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