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4章 3-1

3  カーテンが閉じられ、薄暗い部屋でリョウは目を覚ました。何か夢を見ていたような気がするが、目を開けた瞬間に忘れた。  ああそうか、自分は正哉の家のベッドで寝ているんだと思い出すリョウ。今は何時だ? 正哉は帰ってきたのか? いや、何か下半身、股間に変な感覚がある。温かいような、気持ちいいような──気持ちいい?  「へ?」 リョウが慌てて自分の下半身の方を見ると、そこに正哉が蹲っていた。陰茎を咥えている彼は、リョウが起きたことに気づくとそれを口から出し、悪戯っぽく笑った。  「おはよう、リョウ君」  「え、おはよ……じゃなくて、何やって、あっ……マサさんっ」  何か言う隙も無く正哉にフェラチオを再開されたリョウ。正哉の口に容赦なく陰茎を扱かれ、手で陰嚢や股関節周りを撫でられ、ゾクゾクと身体に快感が駆け抜ける。  服は皺を付けたくなかったのでベッドに入る前に脱いだ記憶がある。しかしボクサーパンツも脱がされ、肌着のタンクトップは胸が見えるように捲り上げられている。しかも何故か乳首が立っているということは、寝ている間にそこまで弄られていたのか。  一昨日自慰してから抜いていなかったためか既に陰嚢は張り詰め、今にも射精しそうだ。相手が正哉とはいえ、寝起き早々こんな風に射精させられてしまうなんて屈辱的だ。  「や、あっマサさん、イッちゃう……!」  リョウがそう言って正哉の肩に手を置くと、正哉は口から陰茎を出し、舌で尿道口を押さえた。  「え、ちょ……何で?!」  「ちょっと我慢してみようか?」  正哉はそう言い、リョウの胸元に手を這わせる。既に立っている乳首の乳輪をくるりと指でなぞり、突起を指先で弾く。  彼の行為にリョウは顔を赤くした。  「や、やめろよ。俺が攻められるの嫌いって知ってるよな?」  「何で? 私に気持ち良くさせられるの、嫌なの?」  そう言った正哉はリョウの乳首を弄りながら彼の耳元に口を近づけた。耳たぶを甘噛みされ、思わず正哉の肩を掴むリョウ。  「やめろって。寝込み襲うなんて……」  「でも嫌って言う割には乳首もおちんちんもちゃんと勃ってるじゃない」  「そりゃ……マサさんにこんなことされたら誰だって勃つよ」  そう言い返すと、リョウは正哉に鼻で笑われて唇に唇を深く重ねられた。直ぐに口内に滑り込んで来た舌を甘噛みしてやると、その舌先で上顎を撫でられる。  「っんぁ……」  その感覚と乳首を優しく刺激される感覚に陰茎が反応し、触れられてもいないのに尿道球腺液が溢れてしまう。  正哉は唇を離すと、真っ赤になったリョウの顔を見て微笑んだ。  「ああ、もう。痛くなってきちゃった」  そう言って彼は腰のベルトを外し始めた。下着ごとスラックスを下ろすと、大きく勃起した彼の陰茎が現れる。  それを見て彼の太腿に触れ、そのまま手を這わせて臀部を掴むリョウ。  「フェラしてただけでフル勃起かよ。マジで変態じゃん」  「だってリョウ君可愛いんだもの」  正哉はそう返して下着とスラックスをベッドの下に落とした。そして陰茎をリョウのものに擦り付ける。  「本当はね、ちゃんと君が起きるまで待ってよっと思ったんだよ。でも君の寝顔見てたら我慢できなくなっちゃった」  「全く……」  リョウは上半身を起こし、タンクトップを脱いだ。正哉も上に着ていたノーカラーシャツと肌着を脱ぐ。  正哉がリョウの膝に対面で座る体勢になると、両手で彼に臀部を揉まれ、正哉は呆れたように笑った。  「リョウ君、私のお尻好きだね。すぐそこ触って来る」  「あんたは俺のちんこ好きだよな」  「そうだね」  ぴったりとくっつけた2本の陰茎を、リョウの大きな手が同時に掴んだ。  「マサさんのちんこ、マジでデカい」  「頼まれても挿れてあげないからね」  「頼まねえよそんな恐ろしいこと」  リョウは苦笑しながら2本の陰茎を同時に手で扱き始める。ずっと我慢していたのか、正哉の先端からも直ぐに尿道球腺液が溢れた。  リョウの首の後ろに手を回し、身体を密着させる正哉。  「リョウ君、気持ちいいっ」  指先に自分の尿道球腺液を絡めた。そして2人の亀頭冠を、尿道口の周りをなぞる。  敏感なそこを弄られ、強い快感にリョウはつい竿を扱く手を止めそうになってしまう。  「っあ……マサさん……」  「駄目、手止めないで」  正哉にそう言われ、リョウは必死に手を動かした。その下で擦れ合う2人の陰嚢は張り詰め、精液を放出するのを待っている。  「ご、ごめ……イキそう」  「うん、もう出そっか」  正哉がそう言った直後に2人の先端から精液が溢れ出た。大量の液体が2人の腹に飛び散る。  焦らされた後の強烈なオーガズムに、リョウは脳が痺れるような感じがした。陰茎もまだ少し痙攣している。このために先程正哉は寸止めしてきたのだろうか。

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