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第4話
いつの間にか眠ってしまったらしくて、隣で眠る綺麗な顔をした男を見て胸が苦しくなった。
寝返りを打とうと体を動かせば少しと痛みとケツから溢れてくる液の感触。気持ち悪くて起き上がりベッドの側、燈人を通り越した所にあるティッシュに手を伸ばす。
「──···起きたのか」
「あ、ごめん。起こした?」
「いい、風呂行って来い。中、気持ち悪いんだろ」
「うーん、だけどちょっとティッシュ取って、出てきちゃった」
そう言うとティッシュを取ってくれてそれを手に持って穴辺りをグッと押さえた。
「風呂、借りるね」
「ああ」
ベッドを抜けて寝室を出る、風呂に行けばお湯が張られててわぁ、浸かりたい。なんて思いながらケツに指突っ込んで白濁としたそれを掻き出した。
「ぅ···はぁ···」
いつもより疲労感はもちろんあるけれど、それに勝る達成感に近い何かに満たされていて疲れた、なんてあんまり思わない。
「やばい、ハマりそう···」
燈人とのセックスが気持ちよすぎた、そりゃあちょっと無理矢理な所とかあるけれど別に嫌いじゃなかった。
体も髪も洗って風呂から上がるとソファーに座ってボーッとしてる燈人がいた。
「寝ないの?」
「んー···なあ、」
「何?」
「お前明日は?仕事あんの?」
「あるけど、明日は多分すぐ終わる」
「終わったら、来い」
「え、もしかして足りない?それなら今からもできるよ?風呂入っちゃったけど」
「いい、明日来い。」
そうして肩に腕を回され燈人に寄り添う形になる俺。何だかセフレより、もう少し先の関係なのかな?なんて勝手に思い込んで嬉しくなって「いいよ」って燈人の唇に俺の唇をピタッと合わせた。
「いつでも呼んで」
「ああ」
「俺も、したい時、電話していい?」
「いい」
「うん、ありがと」
燈人との関係はまだまだ続けたい。そう思ってるのは俺だけじゃないと思うんだ。
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