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第13話
***
「おい、起きろ」
肩をポンポン叩かれてゆっくり目を開ける、ここは浅羽組の仮眠室、あの後組に帰ってきてここですぐに眠ったんだっけ。
どうやら俺を叩いたのは八田らしい、そこに立っていた。それで?朝から何でそんな不機嫌そうな顔をしてるの。
「おはよぉ」
「起きたならさっさと早河のところいけよ」
「なんで···?」
「お前のこと心配してた、あと命も。」
「みっちゃんが?」
「ああ、昨日お前がキレたって話を中尾から聞いた。それを命も聞いてたみたいでな」
何をそんなに心配してるのかな、俺は全く平気なのに。携帯をぱかっと開ける、時間はもう午前9時。まだまだ寝てたいんだけどなぁ、数時間前まで頑張ってたんだから。
「起きたくない、まだ眠い」
「我儘言ってんな」
「出てってようるさいな」
「···わかった、15分経って幹部室に来なかったらまた来るからな」
「はいはい」
まだ、燈人と関係を切って1日も経ってない、なのに既に堪えてる俺、やってらんない。布団をめくって使ったシーツを剥がして部屋の隅にあるカゴにボンと入れる。ここに入れとけば後で誰かが適当に洗ってくれるから。
「幹部室···行きたくない」
そうして考えた結果。
「若ー!!」
浅羽組の若頭、晴臣さんの所に向かった。
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