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第16話

「わかんねえ!素直になれってなんだよ、思ったこと何でも言ったらいいのか?」 「んー···素直すぎるのはちょっとあれだけど、自分にとって利益あることをしてくれた人にちゃんとありがとうって言うとか、自分が悪いことしたらごめんなさいって謝るとか。そこからでいいと思うよ」 「バカにすんな!俺だってそれくらい言ってる!!」 「ふーん···」 「信じてねえだろ!!」 「信じてないよ〜」 ヘラヘラ笑ってみせるとムカつく!と地団太を踏むナチくん。けれど若に言われたからか俺の話から逃げようとはしない。 「あとは、指摘されたことスって受け止めるとか、できる?」 「···それは無理かもしんない」 「若に言われたらきっとできるよ君は。さーて、それが完璧にできたら次に行こうね〜」 「···わかった」 お、できてんじゃん。なんて思いながら向こうに行くナチくんを見て、携帯を取り出す。 「うわぁ」 無視してたってのもあるけど··· 「これはやばいでしょ」 すごい数の不在着信とメールの量。 操作してメールを見てみると八田に中尾に早河にみっちゃんに··· 「暇だねぇ」 早く帰って来いとか、今どこだとか、大丈夫なのかとか。俺のことなんて心配しなくていいのに。 「赤石ー!!」 「あ、はーい」 若に呼ばれたから携帯をポケットに戻して若の方に向かう。 「じゃあ、買い物行くか!」 「あ、今からなんだー」 やっぱり欲しいものはここにはないんだよね。普通に売ってるのを買いに行きたいんだもんね。 「車回してきますね〜」 「頼んだ!」 車の免許はあるんだけど、自分の車は持ってない。今乗ろうとしてるのは組のやつ、工場の前に回してきてドアを開けるとなぜか若と一緒にナチくんまで乗ってきた。 「君も行くの?」 「行く」 「そう。いいけど無駄にはしゃぐのやめてね」 「あったりまえだろ!!」 「うるさ〜い」 ナチくんをからかうのは少し楽しい。

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