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第20話

結局プレゼントは決まらなくて、自分たちの服を見て回り結果、何も買わなかった。 「クレープ食べただけだったなー」 「美味しかったねぇ」 「ああ。赤石ありがとな」 「いいですよ〜。···あ、ちょっと先に車行っておいてください、俺トイレ行ってくるんで〜」 駐車場に向かう途中、突然トイレに行きたくなって、俺はトイレにより二人には先に車に行ってもらった。 ふんふん鼻歌を小さく歌いながらトイレで用を足し手を洗う。そうしてると鏡に写った俺と···今しがたやってきた燈人の姿。 燈人は俺をキっと睨んできて。「やべぇ···」って思って逃げようとした時にはもう遅く、腕を掴まれ個室に連れ込まれた。 「っ!」 「なあ、おい」 「何?ちょっと腕痛いんだけど」 「···お前、あいつらと今から遊ぶのか?」 「は?」 「俺としたようなこと、あいつらとすんのかよ」 「何言ってんの?」 あいつらってきっと若とナチくんを指してるんだろうけど、遊ぶ?燈人としたようなことして?···てことは、セックスするってこと? 「バカじゃないの。3Pには興味ないし、そもそも一緒にいたのは高校生だよ」 そう言うけど信用してないみたい。ギラギラした目が俺を射抜いて離してくれない。二人を待たしてるんだから早く行きたいんだけど··· 「っ、は、何、やめっ」 「大人しくしろ」 「無理、無理だってば!二人待たしてて···っ」 ベルトを取られズボンの前も全開。 手でやめろって抵抗するけど、なぜか手に力は入らない。 「ふ、う···っ」 フニャリと何の反応もしてない自身を直に触られてビクッと体が震えた、何をそんなに焦ってるのか知らないけど「やめろ」って言っても燈人は何も聞いてくれない。 「ここで···こんなんするくらい、なら、また会いに行って、あげるよ···?」 「あ?」 「だから!今は人待たせてるからダメなんだってば!今じゃないならいい、あんたに会いに行って大人しく抱かれてあげる」 「···今晩だ」 「あれだよね、昨日セックスしてじゃあもうさよならってしたばかりなのに。そんなに俺が恋しい?」 ズボンを直しながらそう聞くと首をガッと噛まれた。それが地味に痛くてでもその痛みも気持ちよくてビクッと震える。 「それはお前もだろ」 「うん、そうだね。あんたのせいでイライラして堪らなかったし」 「ああ、俺もお前のせいでイライラして堪らなかった」 舌打ちされて、また睨まれたと思ったら激しいキスをされて息が上がる。 「今日だ、夜に来い」 「はいはい」 何だか自分たちに呆れてくる。でもあれだよね、俺のことでイライラしてくれてるってことは···俺の存在はもうすでにあんたの中で大きくなってきた、って思ってもいいんだよね? クスリ笑うと何笑ってやがんだよってまた舌打ちをされた。

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