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第46話

組員達が集まっているところについて車を降り、そこで羽島とは別れた。 俺を先頭に繁華街を歩き回る。 向こうから男の怒鳴り声が聞こえてる。これが一時間経ってなくならなかったら見に行くか。とそのままぐるぐるしてると一時間後にはそれは無くなっていた。 はい仕事終わり。 組に行って次の仕事するか。と振り返ろうとした時、見たことある男が女と一緒にホテル街に歩いていく。 「あれは···」 あれは、あいつだよな?あの眩しい金髪にヘラヘラ笑ってる顔。さっき俺が家を出てくる時にあいつが着ていた服。 「··············」 おいおい、だからそっちはホテル街だ。 こっそりと後ろを追いかけてるとあいつが女と二人で1つのホテルに入っていく。 「···は、俺じゃ満足しねえってか」 「若?」 「···帰るぞ」 ふつふつと怒りが湧いてくる。 待ってろって言ったよな?あいつも待ってるって言ったはずだ。 携帯が震えて確認するとあいつからだった。急用が入って、出てくる···って。急用って女かよ。女とヤることがそうだって? 「あの、若?」 「あ?」 「どうかされましたか?」 「···何でもねぇ、組に行くぞ」 何かをしてないと腹が立ってどうにかなりそうだ。ガーっと髪をかいて首を振った。さっきのを忘れようと思うのにそれができなくてだんだんと苛立ちが増してくる。 そうして知った。 「大丈夫ですか···?」 「ああ、悪い」 俺はいつの間にかこんなにあいつが好きになっていたってことを。

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