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第61話
「赤石」
「真守って呼べって言ったでしょ」
「···真守」
「うん、なぁに?」
ヘラリ、だらしなく笑うあか···真守の髪をワシャワシャと撫でる。
「なお前休みもらえねえの?」
「もらえるよ?何々?俺とイチャイチャデートしたいの?」
「···たまには出掛けたりもって思っただけだ。」
いつもここで飯食って、セックスして寝て仕事行って···の繰り返し。それじゃつまんねえだろうし。
「本当!?行きたい!」
「どこ行きたい」
「えっと···わかんないけど···ドライブでもしようよ!」
「わかった。休みもらえたら教えてくれ」
「うん!さーて、ご飯作ろ」
触れるだけのキスをして離れる。何作ろっかなーって冷蔵庫を開けた真守を見てからリビングに行って点けっぱなしだったテレビを消した。
「とーりー!」
「あ?」
「ちょっと手伝ってー」
手伝いすら上手くできる自信がないけれど、真守に呼ばれたので仕方なくキッチンに足を進めた。
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