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第62話
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「散々だったねー!みじん切りって言ったのにあんなだったし?」
「···できねぇって言っただろ」
「あそこまでとはねぇ」
飯のことでゲラゲラ笑われてもう二度とキッチンに立ったりしねえとソファーに寝転んでいると、真守がソファーでなく床に座り手でそっと俺の頰に触れた。
「怒ったの?」
「怒ってねえ」
「ふーん···お風呂は?」
「先入ってこいよ」
「一緒に入ろうよ」
両手で顔を挟まれてやめろって払う。
「ねえお風呂」
「一人で入れ」
「なんで」
「なんでも」
シュンとした真守がじゃあキスしたいって言ってくる。
「風呂入れって。」
「キスぐらいいいじゃんか!」
「よくねえよ」
真守は仕事で疲れてるのに俺にスイッチが入って無理矢理ヤってしまうとか、そんなことになったら申し訳ないから。
「···わかった」
着替えを持って風呂場に行く真守。それを見てから寝室に行きベッドを整えて携帯を弄る。
すると突然携帯が鳴り出した。
昔遊んだことのある女からでこういうのは全部切った方がいいのだろうと思うがいちいち話するの面倒だし。そうだ携帯を変えよう。と電話はでないで切った。
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