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第67話

カレーを食ってから帰ってった羽島。真守とは何となくだけど距離があって正直寂しい。 ソファーに一人座りながら色々と考える。 「なあ」 「何?」 「そんなに、嫌か」 「何が?」 何がって、わかるだろ。と睨めば肩を竦めて笑った真守。 そのまま返事はしないで近寄ってきてキスをしてくる。 「俺は臆病者だから、怖くなったら逃げるよ。」 「···嘘だな、お前が臆病者なんて有り得ねえよ」 「なんで?」 「臆病者だったら街で人に声かけて誘ってきたりしねえ」 「···うーん、それもそうか!」 隣に座った真守はそっと俺に触れてそのまま押し倒してきた。 「でもね、もしかしたら本当に逃げるかも」 「鎖で家に繋いでてやろうか」 「わー!それもいいね!」 いいのかよ。と小さく笑うと唇が触れて口の中に熱い舌が入ってくる。それを吸って絡めて噛んで、そうしている内に感じ出したのか腹に当てられてる真守のモノがだんだんと硬くなってきた。 「好き···好き···っ」 「愛してる」 くっついて離れまいとする真守を抱き上げて沸かしていた風呂に向かう。 「一緒に入るの···?」 「嫌か?」 「ううん、嫌じゃない」 甘えるように首に腕を回して肩に擦りつくこいつを、愛しく思う。 だから誰にも真守とのことを否定されたくはない、そう思うから今はすごく怖い。 「お風呂で一発する?」 「勿体ねえからしない、ベッドでな」 「うん、わかった」 でも、それを真守に見せてはいけないと思った。

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