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第68話 R18

「ぅ、はぁ、はぁ、んっ···あ、やだやだ!まだ、抜かないで···」 コトが終わって抜こうとすれば嫌だって俺の腰に足を絡め出す真守。そのせいで奥に当たったのかクッと喉を鳴らした。 「大丈夫か?」 「···んっ、大丈夫···じゃないけど···」 でも、幸せ。って俺に手を伸ばしてくる。その手を掴んでキスをすれば嬉しそうに笑った。 「好きだよ、燈人」 「俺も好きだ」 「大好き、愛してる···ねえ、まだ···しようよ」 「お前がもたねえだろ」 「大丈夫だから、お願い」 言われるまま、真守に覆い被さった。 俺の手の中で嬉しそうに泣くこいつをどうしたら守ってやれるのか、どうしたら幸せにしてやれるのか、ずっと考えながら。 「──···んっ」 翌朝、いつもより寒い感じがしてゆっくりと目を開けた。はぁ、と息を吐いてまた目を閉じて気付いた。なぜ今、こんなに寒いのかを。 「真守···?」 隣にいるはずの真守がいなくて起き上がる。 普段からあいつは俺より起きるのが遅いし、ヤった次の日なんて起きようとしないのに。嫌な予感がして寝室を出て家の中を探して玄関に来る、ドアポストの下、鍵が落ちてあって真守の靴も消えていた。 携帯···とフラフラ寝室に戻って確認をするとメッセージが一件。 『幸せだった。ありがとう。』 その内容を見て頭が痛くなる。ベッドに転がり電話をかけようと思ったけれどこの調子じゃ出てくれないだろうな。 「何で、逃げるんだよ」 本当、鎖で繋いでおけばよかった。 「絶対、逃がしてやんねえ···」 ふつふつと怒りが湧いてきた。

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