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第97話

「ん、ふっ···は、ぁ」 「おい舌引っ込めんな」 「だ、ってもう疲れたぁ」 ソファーに押し倒されて馬乗りになられてずっとキスをしてたけど、もう口がジンジンしてる。 「何でそんなに盛ってんの」 「お前が目の前にいるから」 「···ここもうやばいじゃん」 ここ、って言いながら燈人の勃ち上がってるのを服の上から触った。 「今はできないから」 「··········」 「何その顔」 「···チッ」 「我慢するか自分で抜いてきてね」 そう言うと首筋に顔を埋めてガブッと噛まれて痛みでビクッと震える。これ絶対血が出たよ···って思ってたら燈人がくくっと笑う。 「血、出ちまった」 「ワザとでしょ」 「まあな」 「ひどいなぁ」 お返しだって燈人の首に噛み付く。血は出なかったけど歯型がついた。何だか嬉しくてそこをペロペロ舐める。 「くすぐってぇ」 「んふふ」 「なあ」 「何?」 「···や、悪い、何でもない」 「何?気になるんだけど」 でもムギュッと口を閉ざして俺を見ようとしないから、言う気ないんだなぁって思って俺もそれ以上は何も言わなかった。

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