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第104話 R15
気にしないでおこうって思ったのに···
「き、つ···」
ズボンの下で治ってくれないそれ。
寝室に入りドアを閉めてしゃがみこみそこを服の上からサラリと触った。
「ん、」
それが気持ちよくて手を止められないでいる。リビングに燈人が居るし、声を出しちゃダメだって片方の手の甲をガブッと噛んだ。
「ん、んっ、ふ···」
先走りが下着を濡らす、気持ち悪い。
だけれど手は止められなくて、下着の中に手を突っ込んで直に触れると気持ちよくて声が出そうになった。
夢中になって手を動かす、気持ちいい、止められない。
クチュクチュと下着のせいでくぐもった厭らしい音、荒い息を吐きながらもう少しでイケるって時にがちゃりとドアが開いて燈人がやってくる。
「ひっ」
「何一人で楽しいことしてんだよ」
「ち、近づかないでよ!半径1メートルはダメだって···」
「だから、その分は離れてるだろ」
は、離れてるけど!こんなの自分の醜態を晒すみたいなものだ、って思うのに快感に弱い俺は手を止めることができない。
「ふ、ふっ···んっ」
「真守」
「あ、いや、名前呼ばな、で」
「真守、そっち行ってもいいか?」
「だめ、だめ···っ、あ、も、ぅ···」
だめって言ったのに、近付いてきた燈人は俺を自分の胸に凭れさせる。背中を燈人に預けて自分のを弄ってると手を抜かされて代わりに燈人の手が俺のモノに触れた。
「あ···!」
「なあ、お前の言ったこと破ったからさ、俺が罰として片付けてやるから、今ヤっていい?」
「ふ、ぁ···ぁん、んっ、ダメ、ダメッ」
片付けをすることがダメなんじゃなくて、今からヤりたいっていう燈人の言葉がダメなんじゃなくて、頭がふんわりしてきて気持ちよくてダメなんだ。
腰をひねって燈人の服を掴みイきそうだって伝えると俺のを扱くスピードが速くなった。グリグリと先端を弄られるともう我慢できなくて、下着の中で欲を吐き出す。
怠い体をそのまま燈人に預けているとベッドの上に運ばれて激しいキスをされる。
結局この日は片付けをする、なんて言いながら自分達の欲を果たしただけだった。
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