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第148話

「帰るぞー」 「はーい」 部屋から出てきた若。少しだけ顔が赤い、足も覚束ない様子だ。これは大分飲んだな。 「今車乗っても大丈夫ですー?」 「んー···やばいかも」 「ちょっと休んでから帰りましょっか」 「ん」 今までいた部屋とは違う部屋を借りて、若を横に寝かす。 くかーっと寝だした若は時折「水をくれ」と言うので部屋に備え付けていたポットの水をコップに入れて渡す。 「このままここに泊まりますか?」 「いや、帰る」 「わかりました」 若が隣で「やっべえ···あんなに飲むんじゃなかった」と呟いた。それにクスッと笑うと「何笑ってんだよ」と睨まれる。 「いや、何でもないです。すみません」 「いいけど···お前なんか疲れてね?大丈夫か?」 そう言われて首を傾げた。疲れてなんかない。むしろ何もしてないから元気なんだけど。 「全然疲れてなんか無いですよ」 「そうか?···悪い、ちょっと寝る」 「はい」 タオルケットを体にかける。少しして寝息が聞こえてきて俺はさっきより一層若を守らないといけない。という事を意識して目に力を入れる。 そんな時、一本の電話がかかってきた。

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