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第161話

そうと決まれば親父に話をしないといけない。 親父と普通に話すのはいいけど、こう···離れることを伝えに行くのは嫌で嫌で仕方ない。 「言いたくないなぁ···」 「でも、お前が言わねえとな」 治ったら、とか言ったくせに負担がかからないようにするから、とエッチした後。ベッドに寝転んでそんな会話をする。 「ついて来てくれる?」 「ああ」 「あ、ちょ、っと···」 お互い下着を穿いただけの裸のまま抱きしめられて頬に唇が落とされる。シュルシュルとなるシーツの音に厭らしく足を絡めてキスをして舌を絡めるとピチャピチャと水音も合わさった。 「も、燈人···」 「舌出せ」 「ぁ、んっ···ふっ」 舌を甘く噛まれる、ピリッと走る痛みは快感に変わって体を震わせた。 「も、待って···っ」 「待たない」 全部終わった後なのにこんなことしてるから出し切ったはずの自身も緩く勃ち上がってくる。そこを刺激されると吐息が震えた。 「や、燈人···も、ダメだってっ」 「の、わりにはここ、こんなになってるけどな」 「ふっ···ぅ、あ」 「別に出さなくてもイケるんだしよ、付き合え」 「負担かけないって言ったのどこのどいつだ!無理!絶対無理!今日別々で寝るから!!」 ベッドを抜け出すと意思に反してヘナヘナと地面に崩れてしまう。それを見た燈人は苦笑して俺をベッドに戻した。 「もうしねえよ」 「当たり前だ」 「一緒に寝る」 「何かしたら本気で怒るからね」 布団を被って目を閉じる。 行動は早いほうがいいから明日、親父に伝えに行こう。そう思いながら夢の世界に落ちていった。

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