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第178話 R18
「っあー!!緊張した!!」
家に帰ってきて一番にそう叫んでソファーに倒れた。
燈人に「シワになるからスーツ脱げ」と言われてその通りに脱ぐと全部片付けてくれる。いいお嫁さんだ。
「燈人」
「あ?」
「ねえちょっとこっち来て」
面倒そうに俺の傍に来て座った燈人。そんな燈人の膝に頭を乗せた。そのまま目を閉じてたら燈人が小さく息を吐く。
「話があるとかじゃねえのかよ」
「甘えたかっただけ」
髪を優しく撫でてくれるから心地良くてフフッと笑うとキスが降ってきてそれを受け止める。次第に激しくなってきたキスにトントンと燈人の腕を叩いて止めて、起き上がり燈人の膝の上に向かい合って座った。
「ゆっくりセックスしたい」
「ゆっくり?」
「うん、ゆっくり!」
そう言うと「わかった」って頷いた燈人と2人で少しご飯を食べてお風呂に入って寝室に行く。
「あのね、挿れてもしばらく動かないでね」
「···俺が辛い」
「我慢して」
「···わかった」
キスを繰り返して素肌を触る燈人。気持ち良くて漏れる小さな鼻から抜けるような声、それがどんどん自分を昂めていく。
「指入れんぞ」
「ん、···っ」
「痛くねえか?」
「大丈夫、っは、ぁ···」
いつになっても慣れない圧迫感、力を抜いて少しすると中で指が動いて思わず目を閉じた。
「気持ちい···」
「指増やすぞ」
圧迫感が少し強くなった。
けど燈人は俺のイイ所をわかってるからすぐにそれを見つけ出して優しく触れる。快感がダイレクトにやってきて軽く背中が浮く。息も荒くなってきて、今度は何も告げずに指を増やして中を拡げていく。
「あ、ひっ···!」
「挿れんぞ」
「う、動いちゃ、ダメだからね!」
「わかってる」
指が抜かれる、それにさえ反応をしてしまって荒い呼吸を繰り返してると熱く脈打つそれが宛行われてゆっくり入ってくる。
「ぁ、···あ──···っ、···ぅ、あ、っつい」
「っ···、お前が動くなっつったんだから締め付けてくんな」
「ひっ、ぁ···っ、はぁ···」
繋がったまま俺の方に倒れこんできた燈人のお陰で当たる場所が少し変わって声が漏れる。そのままの体勢で落ち着いてると燈人の手が俺の頬に触れる。
「動きたい」
「だ、め」
「何でだよ」
「まだ、だめ」
はぁ、と息を吐くと中にいる燈人の存在がどんな物なのかがわかる。
「キス、して」
「ん、」
深いキスをして感じてしまい中が動いたのが自分でわかる。それに我慢できなくなったのか燈人がゆっくり動き出して焦って燈人の肩を掴んだら動きが激しくなっていった。
「ま、待ってぇ、っあ、や、まだ、だめって···っひぁ···っ!」
「悪い、無理」
「や···っ、だめ、って、言ったの、にぃっ!」
予想してなかったそれに感じすぎて涙がポロポロ零れていく。気持ちいい、大好きだって気持ちが溢れる。
「す、き···好き、好き、大好きっ」
「っ、ああ」
「あ、だめ、イクッ──!」
目の前がチカチカと白く光った。
お腹の中があったかくなるのがわかって、ああ、燈人もイッたんだ。とイッた後特有のダルさを強く感じるこの時間に浸っていたらすぐに燈人が動き出して「えっ!?」と思わず声を上げた。
「は、えっ、あ、無理無理!イッた、ばかり、だからっ、あ、ああっ!!」
動きを止めてくれない燈人に翻弄されるまま結局意識がなくなるまで事は続いた。いやもしかしたらその後もされてたのかもしれないけど、そこからの記憶は曖昧でわからないや。
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