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第195話 R18

二人が眠った後、羽島くんと静かにお酒を飲んで話をしていた。 別に頭に残る大切な話ではなくて、何気なく話をして、話を聞いて、そうして楽しんでいたのに何故か目の奥から生まれた水がポタポタと落ちていった。 「何で泣いてんだよ···」 「ごめん、みっともないよね。何でも無いから気にしないで」 服の袖でゴシゴシ濡れた頬を拭う。泣きたいわけでも無いのに涙が出てくることってあると思う。だけど今はタイミングが悪かった。羽島くんは燈人のことで不安がっているのだと思ってるのか眉をハの字にして困った顔をしてる。 「もう!ほんとに何でも無いんだってば。そんな顔しないでよ」 「けど···」 「大丈夫だって!ほら、もう何でも無い!」 濡れた睫毛も拭って笑うと羽島くんは納得しきれてないけど渋々頷いてまた酒に口をつけた。 「明日も仕事でしょ?ゆっくりお風呂入って寝たら?」 「お前こそ早く寝ろ。疲れてるだろ」 手から酒を取られて立ち上がらせられ、さっき俺が寝かされていたベッドに連れて行かれる。 「ちゃんと寝ろよ」 「うん」 甲斐甲斐しくも布団をかけてくれて、その暖かさに俺は目を閉じる。少しすると暗い夢の世界に落ちていった。 *** 「まーもーる!起きろってば!!」 その声と共に眩しい光が目を刺激した。 何だ?と目を開けると眩しい金と銀が目に入ってきて目を細める。 「あ、起きた。おはよう」 「羽島くんは···?」 「兄貴はもう仕事に行った!」 そう言って太陽は何故か布団に潜り込んでくる。冷たい足が俺の足に当たって寒い!と文句を言うと、反対側に架月も入ってきてまた挟まれた。 「何?どうしたの?」 「寒い寒い」 そう言って後ろから俺に抱きついてきた太陽。2人からひんやりとした体温が移ってきて俺も寒さに身を竦める。 「うわ!やめてよ!!」 寒い寒いと思っていたら架月の冷え切った手が服の裾から侵入してきてお腹に触れる。冷たくて思わず後ろに下がると背中にも冷たい手が触れて飛び起きた。 悪戯好きの双子から距離をとるとケタケタ笑ってて腹がたつ。 「真守いい体してんね、鍛えてるの?それとも兄貴と同じヤクザなの?」 「今は···ヤクザじゃないけど」 そう言うと笑って俺に飛びついてきた。羽島くんの弟だから邪険に扱えないし、2人にされるがままになってると手が太ももに触れてそのまま上に上に上がってきてついには自身を服の上から触られる。 「やめないと怒るよ」 「真守は怒れないよ、だって弱いでしょ?こういうの。」 「何言って···う、ぁ···」 股を触ってるのは太陽。後ろから伸びた手は架月ので俺の腹から胸辺りをさわさわと触れてくる。 「や、めろって···んっ」 「誰にでも感じるんじゃダメだね、淫乱じゃん」 「足震えてるよ?立ってらんないの?」 太陽の髪が頬に当たってくすぐったい。 首筋を舐めあげられてハッと短い息を吐いた。 「ほら、ここ、座って」 「い、嫌だ···っ、」 「大丈夫だから」 大丈夫って何がだよ!って怒鳴りそうになった時、整った顔が視界全体に広がって気づいたら唇に柔らかい感触。 キスされているんだとわかったのは舌で唇を舐められた時。思考が停止して上手く考えられなくなって、そうしているうちにベッドに連れて行かれ手は前に拘束されてそれを頭上で抑えられる。 「···っ、何でこんなことすんの」 「言ったじゃん、色気やばいよって。」 太陽が笑って言う。架月は側でニヤニヤしてるだけでそれ以上は何もしてこない。上の服を捲くられ露わになる肌に高校生のガキは興奮しだして面倒臭い。 「、ぁ···っ、ちょ、っとっ!」 「乳首感じるの?やっぱり···誰かに開発されたんだ?」 「うるさいな!離してってば!っ、いっ、た!!」 思い切り、加減もなしに乳首を噛まれて痛みに悶える。口が離され満足そうに笑った太陽、手が腹筋の溝を撫でてだんだんと下っていく。 「いや、やだって、ぇ···っ」 「そんな風に見えないけどねぇ」 その手は履いていたスウェットと下着を無視して直接自身に触れてきた。冷たい手にビックリして腰が引ける。 「あ、ぅ···っ、や、め···!」 「ねえ、真守さ、何で彼氏と喧嘩したの?彼氏が浮気した?」 浮気···燈人の里さんのお姉さんを抱いたあれは浮気と言っていいんだろうか。 里さんの為に必死だった燈人だから、そんなことももしかしたら考えてなかったのかもしれない。 「あ、図星?」 「ち、がっ、ぅあ!あっ、や···っ!」 的確に良い所を責めてくる太陽。その言葉も当たっていて俺は抵抗という抵抗ができなかった。 「彼氏が浮気したなら、真守もしたらいいんだよ」 「はぁ?」 「俺の気持ちを思い知れって、少しぐらいいいでしょ」 「や、やだ···ちょ、架月助け···っむ!?」 架月に助けて、と言おうとしたら言葉を言い終わるまでに架月が迫ってきてキスをされた。ここに俺を助けてくれる奴はいないんだ、と思うと体に入ってた力が抜けていく。 「ごめんね、俺はどうしても太陽の味方しちゃうんだ」 「ほら、真守、イッて」 激しくそこを扱かれて腰が浮く。嫌だと思いながらも快感に従順な自分はそれに負けてしまう。 「ぁ···い、イッちゃ···ぁ、ぁあ!」 「かーわいい」 「最後までするの?」 「したいよなぁ」 「俺も混ざっていい?」 「もちろん、いいよ」 年下にイかされた事でのショックとイッた後の独特の怠さに浸っていたら、ズルりと履いていたものを全て脱がされた。そして俺が吐き出した欲を纏った指が秘所に触れ、トントンと突いてくる。 「も、嫌だって言ってんだろ!離せ!!」 「今更でしょ?もう遅いよ」 「ひっ、くっ···!」 秘所を押し開かれる感覚に堪らず息を吐いて痛みだけは感じなくて済むようにと力を抜いた。

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