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第196話 R18
「も、むり、無理だってぇ···っ」
太陽と架月の指それぞれが中に入ってきて違う動きをするから、休む暇なく与えられる刺激に腰が揺れた。いつからこんな浅ましい体になったっけ、もう覚えてもいないや。
「どっちから?ジャンケンしようぜ」
「ん、最初はグー」
何やら二人がジャンケンをし出したからその隙に何とか逃げられないかと拘束されてる手に力を入れた。なのにその直後、とてつもない圧迫感に襲われてカハッ、と乾いた息が漏れた。
「なーに逃げようとしてんの、ほら、ちゃんとこっち見て」
「架月早くイッてよ」
「んー」
奥に奥に進んでくるソレ。体は震えながらもそれを受け入れる。気持ちいいとかそういうのは今はわからなくてただ罪悪感に襲われていた。
全部が入った後、少しだけ動かないでいる架月は俺の顔を見てケタケタと笑い出す。
「何その顔。太陽見て、何か絶望してるみたいな顔になってるー!」
「あーらら、何でそんな顔してるの?痛い?苦しい?···あ、それとも彼氏さんに悪いって思ってるの?」
それを言われて反応してしまった。思わず中にいた架月のそれを締め付けてしまって「くっ···」と小さく息を詰めた架月は少しして「そんな強く締めないでよ」と奥をトン、と軽く突いてくる。
そうだ、よくよく考えたら燈人と出会う前はセフレがいたんだ。こうやって、燈人以外と体を繋げるのは本当に久しぶりで、もしこのまま燈人とさよならすることになったらどうせきっとまたこういう生活が始まるんだ。
そう思った途端ブワッと一瞬体が浮いたような気がした。拘束された腕を伸ばし架月の首に引っ掛けるように手を回す。一瞬固まった架月の耳元に口を寄せた。
「早く動いて、気持ち良くして」
「っ、···わかってるよっ!」
よ、の部分で強く突かれて衝撃に声が漏れる。
気持ちいいはずなのに物足りない、架月がイッて、前も同時に触られていた俺もイって。少し休ませてくれたらいいのに「次俺!」と太陽が突っ込んできて鼻から抜けるような声がまた漏れる。
「ぁ···はっ···んっんっ!」
「はぁ···やば、真守よすぎでしょ···」
「も、っと奥···突いて···っ」
気持ちいい。
けれど、満足してるはずなのに心にぽっかりと穴が開いたようだ。
少しして律動が激しくなって太陽も達した。後ろだけでイッてしまった俺はしばらく動けなくて、ずるりと中からそれが抜かれて二人からキスをされるけどそれにさえも感じてしまう始末。
「風呂入れてあげる」
「いい、いらない」
「でも怠いでしょ?ほら捕まって」
「まだやだ···」
やだって言ってるのに腕を取られて架月の背中におぶさる。2人ともいつの間にかゴムを付けていてくれたから中に欲を吐き出されることはなくてよかったぁ、と少し安堵した。
「ていうかここ羽島くんの家だよ?こんなことしていいの?」
「言わなきゃバレないし」
ヘラヘラ笑う二人に思わず俺も笑ってしまった。
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