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第209話 R18

「俺は散歩って言ったの!この双子やだ!!」 「散歩じゃーん!散歩したらここに着いたんじゃーん」 「たまたま着いたんだよ、たまたま!!」 連れてこられたのは昼間は大人しい大人の街。 夜になるとギラギラと煩いけれど今は全くそんなことはない。 所謂ラブホに男3人で入る異様な光景。最近はそれも難しくなってきてるのにここはどうも緩いらしい。 「ちょ、っと、二人とも!!」 「シー、静かに」 「早く部屋選んでよ太陽」 「わーってるつーの!」 適当に部屋を選んだ太陽は出てきた鍵を右手に、左手に俺の手を掴んでエレベーターに乗り込んだ。 俺の左手を握る架月は「どんなことしよっかなぁ。楽しみだなぁ、痛いのもいいなぁ、でもなぁ···」と一人ぶつぶつ呟いててゾッとする。 俺は痛いのは嫌だ!!と声を大にして言いたいけれどそれはここではまだ言えない。無理矢理連れられるように部屋に入れられて中を見れば意外と普通な装いだ、何故か少しだけ安心して胸を撫で下ろした時だった、後ろ背に手を拘束されてベッドに放るように押される。 下腹あたりに馬乗りになった太陽と頭の所にニコニコ笑って座ってる架月と、あー···初めて2人と行為した時に状況がそっくりだ。 頬にキスが落とされて身じろぐと着ていた服を雑に脱がされて俺だけ裸になる。それが恥ずかしくて「嫌だ!」って首を振ったら「だーいじょうぶ!」ってなんの説得力もない間延びした声で架月が額にキスを落とす。 「真守にプレゼントだよ!」 「え···っ、なっ!そんなのいらないよ!!」 プレゼントと言って太陽が取り出したのは大人の玩具、ローター。 名前も知ってるし、見たこともあるけど、そんなもの今まで使ったことがない。 「楽しもうね」 「怖くないよー」 頬を撫でられ首筋を舐められる、体が異様に緊張していて動かない。これから双子にいいように遊ばれるんだ、と思えば嫌になる。 「ん、ぁ···ぁああ···っ」 「ふふっ、気持ちい?」 「俺こっちー!」 ローターが自身に当てられる。小刻みに震えるそれはひどい快感を与えてきて体が震える。架月の声がして胸を触られてもう既に荒い呼吸を繰り返していた。 「あのねー、まだもう1つ真守にプレゼントあるんだー」 「い、らな···い、からっ、あ、あぁっ!」 そう言うと乳首を弄ってた架月の細っこい指が口に突っ込まれる。 「真守気持ちいの大好きだもんね。いらないわけないよね」 「ん、っぐ···ふぅ···っ」 舌を掴まれて指で撫でられる。 思い切り噛んでやりたいけれど、羽島くんの弟にそんなことできないから我慢する。 「大丈夫だよ。気持ち良くしてあげるから。でも···その代わり俺のことも気持ち良くしてね?」 「おい架月、お前俺を差し置いて何の約束してんだよ」 「後で真守に抱いてーってお願いしてる」 ケタケタ笑う双子に怒りが沸々と湧いてくるけれど気持ちがいいことも確かだ。こんなに感じてしまっている俺が怒ったってどうにもならないだろう。 「あ、勃った」 「真守!ちゃんと見ててね、楽しいから」 無意識に閉じていた目を開ける。 自身からローターが離されて幾分か呼吸は楽になった。 けど、次に太陽の手に握られているそれを見て血の気が引く。逃げようと足掻いて背中を向けたら「だめだよ」って架月に背中を撫でられ、ついでに舐められて「ひっ!」と力が抜けた。 「大人しくしてたら痛くないからね」 「俺尿道プレイ初めて!優しくするねぇ!」 「は、初めてって言ってるじゃんか!!怖いよ、そんなのっ···」 仰向けにされて足の間に太陽が入る。上を向く俺の自身に手を添えて太陽が手に持つもの···尿道プラグをそっと近づけていく。 心臓の音がうるさくなって呼吸だって荒くなる。大丈夫大丈夫と架月に何度も言われキスされても恐怖は拭えない。 その内プツッとそれが入ってきた。 「あぁぁぁっっ、い、いた、やめっ!!」 「動いちゃだめだって、中傷つくから」 「や、やだぁぁあ!!や、こわ、いぃっ」 犯されたことのない場所に異物が入ってくる違和感と痛み、体が震えて止まらない。そのままプラグを上下させて尿道を犯される。次第にそれに快感を覚えて痛みや拒否を示す言葉は出てこなくて、最後には自分のはしたない声だけになった。 「あ、ぬ、ぬかないで···っ、だめ、腰、止まらなっ···や、ぁぁあ···」 「抜くとき射精してるみたいじゃない?ネットで書いてあった!」 無邪気にそんなことを言う太陽に確かしそうだ、ずっとイッてるみたい···とふわふわする頭で思って、それが全て抜かれたのと一緒に達してしまい、脱力して体が一気に重たくなった。 「よくできました」 汗で額に張り付いた前髪を掻き分け顔中にキスを落としてくる双子。クルリと体をうつ伏せにさせられてお尻だけ高く上げる体勢にされると今から何をされるのかがわかるから、ここからは特別怖くはない、とされるがままになっていた。 「中解すよ」 「俺やるー!」 さっきまで頭のそばにいた架月と太陽の位置が交代して、少しするとヌルヌルとした冷たいものがお尻にかけられて冷たいそれを少し嫌だなと思いながらもそれを受け入れた。 「ん···ぅ···」 「真守の気持ちいところを探せー!」 「おい、楽しんでないで早くしてやれよ。もう大分疲れてきてんぞ」 「太陽も楽しんでたくせにさ。うーん···」 架月が唸った後すぐ、ゴリ、と中を擦られる。 背中が反って甘い声が出た、イキそうになって思わず腰を揺らしそうになってグッと堪えたけれど双子には今のが俺の一番いい所だってことがバレてしまった。 そこばかり責められたらおかしくなってしまう。 指が抜かれて架月はすぐに「これ入れたげる」って中に無機物を突っ込んできてまた背中が反れた。さっき探り当てたいい所にそれが当てられて小刻みに震え出す。ああ、ローターを入れられたんだ。と理解するよりも早く全身に酷い快感が走った。 「やぁぁっ!!やだ、やめ、っ、ぁあ!!イク、イクっっ!!!」 「だめだよ」 「っ、うそ、っ···おねが、イカせて、無理無理無理!!ぁぁあ···っ!!」 自身の根元を強く握られる。 途端目の前がチカチカして頭が真っ白になって、気付けば言葉にならない言葉を発してベッドの上で悶えていた。

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