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第228話
夜の7時にキムチ鍋が完成した。これはもう最高の出来だ!!出しを味見したらちょうどいい辛さで思わずニヤニヤとしてしまう。
燈人が帰ってきたら一緒に食べよーっと!それまでは1人で大人しくテレビでも見ておくことにしよう。
と、思っていると携帯が着信を知らせる。
「はいはーい、もしもーし」
「今何してる」
電話の相手は燈人、疲れてるのか少しだけ声のトーンがいつもより低い。
「今?今はご飯作り終わったからテレビ見ようとしてたよ」
ルンルン気分でソファーに腰を下ろす。
「ご飯···腹減った」
子供みたいな言い方をする燈人にクスクスと笑いが零れたけど、気付いてないようで「今日の晩飯何?」と聞いてきた。
「また、なんだけど···キムチ鍋!」
「あー···いいな、ちょうど食べたい気分」
「早く帰ってきなよ」
「ああ。多分、8時には帰れる」
「うん、待ってるよ」
その後、少し他愛もない話をして電話を切った。
燈人の言っていた8時まではあともう1時間もない。前に中尾に教えてもらったゲームをやって時間を潰すことにした。
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