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第237話 R18

「や、まって、燈人···!」 燈人を何とか離そうと手を伸ばして燈人の太ももを押し返すけれど、そんなに力も入らなくて止めることが出来ない。 「ああぁっ!!またっ、や、だ、ぁああっあ!!」 「っ、は···」 またイって頭がふわふわとしだした。 多分今日はこのまま飛んじゃう。 「あ、やだっ、あ、とうり、と、りっ···!」 「はぁー···」 「苦し、ぃ···あ、あ···し、ぬ···」 パッと世界が暗くなる。 その時意識が飛んだ。 *** 「···ん···ぅ」 目を覚まして隣に寝転んでいた燈人。 そうだ、昨日落ちたんだ。 「燈人···燈人!」 体を揺すってもなかなか起きないからついつい、その整った顔に手を伸ばした。その時に違和感に気付く。 左手の薬指に、指輪がある。 驚いて固まる俺と、そんな俺の手首を掴んで薄く目を開け「おはよう」と言う目の前の恋人。 「···な、なに、これ」 「あ?」 「これ···この指輪!!」 口元を緩めて柔らかく笑った燈人は俺の髪を撫でる。 俺の顔は勝手に出てくる涙でぐちゃぐちゃだ。 「ちゃんとした結婚は出来ねえけど、こういう事はしておきたいと思ってな」 「こ、ういうことって···だって、俺、何も用意してないし···」 「俺が勝手にしただけだ。」 「ぅ···燈人···好き、大好き···」 「俺もだよ。···なあ、真守、これからもずっと俺の隣にいろ」 「···当たり前だよ」 燈人に抱きついてキスをする。 俺の頬を包む燈人の左手薬指にも俺と同じ指輪が綺麗に光っていた。

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