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第26話 玩具遊び★
武藤さんには平謝りされ、なんか気まずいままその場で別れた。
ノーマルなのにDomの性質とかあるんかよ……そんなんわかんねぇよなぁ……
メシを買って家に帰りながら見つけた病院は、初診のみ電話で予約が必要って書いてあり、俺は明日の午前中、電話をかけようって固く誓った。
電話かけるのってなれねえんだよなあ……
そう思いつつ、俺は買ってきた弁当を温めてテレビを点けた。
サブスクでアニメを見つつメシを喰っていると、スマホが鳴る。
画面に表示されたのは「秋星」の文字だった。
『お疲れ様。試験終わったけどレポートはどう?』
と書かれている。
俺は箸を置き、メッセージを入力した。
『お疲れ様です。レポートは……まだ終わってないです』
『そっかー。まあ、僕もまだひとつ残ってるけど』
そのメッセージを見て俺はなぜかほっとする。
そうだよな。
提出締切まで四日あるし、全部終わってる方が珍しいよな、と、自分を慰める。
『せっかく試験が終わったから、また電話で「遊ぼう」か?』
『ちょっと待ってください。俺、メシ喰ってて。準備出来たら連絡します』
それだけ返して俺は、慌ててメシを喰った。
このあと風呂入って、準備して……一時間はかかるよなあ。そう思い、時間を確認すると八時をとうに過ぎている。
ってことは九時は過ぎるか。
スマホを見ると、「OK」っていうスタンプが返ってきていた。
そこに俺は、
『たぶん九時過ぎます!』
と返し、空になった容器をスーパーの袋に突っ込んで、ゴミ箱に放り込んだ。
夜九時過ぎ。
準備を終えた俺は今、床に座り込みシュウさんと通話している。
もう電話でやるのは三回目なのに、室内でひとり裸になるのは恥ずかしさが勝っていた。
床には俺が唯一持っている、吸盤付きのディルドがそそり立っている。
肌色のそれはSサイズと書いてあったけどかなりデカく見える。
後ろの穴は、さっき風呂で解したからたぶんその玩具はすんなり入る、と思うけどまだ全部挿れたことはない。
だってまだ一回しか使ったことねぇしそんときは半分も入らなかった。
『漣君』
名前を呼ばれて、びくっと身体が震える。
『仰向けに寝転がって中に指、挿れてみて』
「わ、わかりました……」
俺は、床を汚さないようタオルを敷いてその上に寝転がり大きく足を開いた。
誰もいないとはいえ、足開くのめちゃくちゃ恥ずかしい。
ペニスはもう勃ちあがり始めていて、先走りを溢れさせている。
俺は指にローションを絡めると、腰を浮かせて後ろから手を回し尻穴に指を挿れた。
中指の第一関節まで挿れて、俺は小さく呻く。
「んン……」
『あれから自分で玩具は使ったの?』
「う、あ……つ、使って、ないです……」
火曜日にシュウさんの指示で使ったきりしまい込んでいた。さすがにひとりでそれを使う勇気なんて持ち合わせていない。
『そうなんだ。じゃあ中は狭いかな』
「んん……あ……中、さっき風呂で解した、から……」
言いながら俺はより深く指を挿し込む。
中、柔らかくって熱い。
指が出入りするたびに中がひくひくと収縮してる気がする。
『そうなんだ。じゃあ玩具、すんなり入るかな?』
笑いを含んだ声で言われて、俺は耳まで熱くなるのを感じた。
「う、あ……た、多分……入る……」
『じゃあ試してみて?』
言われて俺は、指を中から引き抜き、ウェットティッシュで拭いてからディルドにローションを垂らしてその上にまたがった。
ペニスはガチガチに硬くなっていて、先走りがやばいくらい出ている。
俺は大きく息を吐き、
「挿れます……」
と、小さく呻くように言ってゆっくりと腰をおろした。
ヌプ……と音がして、俺の尻穴はディルドの先端を飲み込んでいく。
思った通り俺のそこは難なくディルドを受け入れ、更に深く腰をおろしてもそこまできつく感じなかった。
「う、あ……あぁ……」
先端が前立腺に当たって俺は喘ぎ動きを止める。
『ねえ、漣。どこまで入ったの?』
「ん……あ……半分まだ入ってない……き、亀頭が前立腺に当たってて……あぅ」
そこから腰を下ろせない。
このままズボズボしてぇ……
でも俺は耐えてシュウさんの言葉を待った。
『まだ声に余裕ありそうだけど……もう少し深く腰を落としてみて?』
あくまでも優しくシュウさんは言い、俺は荒い息を繰り返しながら頷き答えた。
「わ、わかり、ました……」
そして、深く息を吸い、吐きながら腰を下ろしていく。
「や、ばい……入ってる……入って……」
『どれくらい入ったの?』
どれくらいだろう、俺は肩で息をしながら俯き玩具を見た。
たぶん半分位だろうか。
まだ肌色の竿が見えている。
けっこう入ってると思うのにまだ半分なのかよ……やっぱこのディルドでけぇ……
「は、半分位……」
『もう少し入りそう?』
「う……あ……や、やって、みます……」
俺はディルドに手を添えて、更に腰を下ろす。
やべぇ……これキツくて苦しいのに気持ちいい。
「ぜ、全部は……むりぃ……」
裏返った声で訴えるとシュウさんは、
『じゃあそれで腰を振って。前は僕がいいって言うまで触らないでね』
と言ってきた。
「は、い……」
息も切れ切れに返事をして、俺は腰を上下に揺らした。
俺が動く度にローションがグチュグチュと音をたてて、イヤホン越しに俺を煽り立てていく。
『ねえ漣。水音がよく聞こえてくるよ』
「……!」
つまりそれって、俺の中を玩具が出入りしている音ってことだよな。
羞恥に顔も身体も熱くなるのを感じながら俺は喘ぎながら腰を振った。
『漣、自分で乳首、触ってみて』
初めて言われた指示に戸惑いつつ俺は、右手を胸に添え爪で乳首を引っ掻いた。
「ひっ……」
じん……とした痺れがそこから広がり、俺は指でそれを抓んで捏ね回した。
やばい、乳首で俺、感じてる……
「あ、はぁ……乳首硬くなって……あぁ!」
触ってないペニスはもうガチガチになっていて、溢れ出た先走りが床に敷いたタオルに垂れていく。
頭やばい。
何にも考えらんなくなりそう。
俺は両手で乳首を引っ掻きながら、無心に腰を揺らした。
「んん……乳首、両方つねって気持ちいい……ディルド、ズボズボ言って、前立腺も中もグチャグチャになってる……」
『うん、ここまでグチャグチャ言ってるのが聞こえてくるよ』
余裕のない俺とは対照的に、シュウさんは変わらないテンションだ。
どんな顔してこの音声聞いてんだ……?
ちょっと悔しいけど、これでシュウさんも満足してんのかな……?
反応が見られないのがもどかしい。
「しゅうせい、さん……会って、したい……あぅ……」
『僕も会って、君の乱れた姿を見たいよ』
「あ、あ……」
嬉しくて俺は、深く腰を下ろしそして、動きを止めた。
「ぜ、全部入ってる……」
ヤバいこれ……深い。
俺は乳首から手を離し、床に手をつき天井を見上げた。
『全部入ったの? すごいね。そのまま動ける?』
「ん、あぁ……中、すごい気持ちいい……苦しい、のに……気持ちいいよぉ……」
『そのまま腰を振って、玩具だけでイって? どこが気持ちいいのか言いながら』
「う、あ……中、カリが前立腺、押しつぶして……あうっ、奥まで入ってる……中、も、奥もみんな気持ちいい、だめ、頭おかしくなる……シュウさ、俺、もうイっちゃう、からぁ!」
言いながら俺はびくびくと身体を震わせ、深く腰を下ろして盛大に精液を放った。
「あぁ……!」
出しながら、身体の震えはなかなか止まらない。
やばいこれ……
気持ち良すぎる。
『良くできたね、漣』
「あ……」
シュウさんに言われるままにオナニーして、俺の心も身体も満たされてる。
「シュウ、さん……」
『夏休み中、たくさん遊ぼうね』
あぁ、そうだ。もうすぐ夏休み。
バイトもあるけどシュウさんちに住んで俺、毎日会えるんだ……
俺はわかりました、と返事をしてゆっくりとディルドを引き抜いた。
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