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全く、もうとため息を吐いた。 「だから、あの時言ったじゃん。玄一、そこまで成績は良くないんだから、僕の病気のことは後回しにしなって」 「だってさ、お前があまりにも落ち込むし、尋常じゃない腹痛を見て、産む度にあんなんじゃ嫌だろって思って、少しでも原因を見つけたいと思ったんだよ」 怒っているように吐き捨てた。 しかし、それはいつものような面白半分で言っているものでもなく、真剣そのもののように見え、そうだと思った瞬間、胸がぎゅうとなった。 あ、この感覚は求めていたもの。 「志朗、今のでときめいたのか?」 「あ⋯⋯まあ、少し⋯⋯」 「えっ、マジ!? 今の感じでときめくの! どの瞬間でときめいた?」 急いでさっきのノートを取り出し、きらきらした目を見せる。 「どんなって、それは⋯⋯」 「それは?」 「⋯⋯自分で言ったことから分析して」 「自分で言った⋯⋯って、え? 俺が言ったこと⋯⋯」 目線を上げ、考えている仕草をして少し経った後。 「⋯⋯全部?」 小さく頷く。 「全部ね。え〜〜っと⋯⋯。⋯⋯俺、何て言ったっけ?」 これ以上にないほど目を大きく開いた。 「え、なんで自分で言ったことを覚えてないのっ!?」 「いやぁ〜勢い任せだし? 頭であれこれ考えるより、バッと言った方がいいことが言えるかもってな。実際、お前はときめいたじゃん」 「うん、まあ⋯⋯」 雑な理由でよくあんなことが言えたなと思ったが、それはそれで彼らしい。 「てなわけで、志朗。ときめいたお前なら覚えているだろ? 代わりに書いてくれ」 そう言って、何も書かれてないページをこちらに向けた。

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