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26.※産卵
あれから一週間が過ぎた。
あの後、自分のナカから黄丹の精液を掻き出そうと肛門に指を挿入 れた。
だが、まだあの感覚が残っていて、挿入 れた瞬間、聞きたくもない声が漏れた。
そして、黄丹の指を挿入 れられたことを思い出してしまい、軽く達してしまった。
こんなことで反応してしまう自分が惨めだと、涙ぐみながら、痙攣しているナカから無理やり掻き出した。
ある程度出したから、受精には至らないはずとそうなって欲しくない望みを胸に、何もなかったかのように日常を過ごそうとした。
少し日常が変わったのは、黄丹と会わなくなったことだ。
大学内であちらから話しかけてくるが、赤の他人のように無視をした。
チャットアプリでもメッセージが来ていたが、即座にブロックし、関わりを断ち切った。
あのような無神経な言動をする相手と、今後一切関係を持つなんてごめんだ。
だから、これでいい。
この機会にちょうどいい。
そう思っているはずなのに、胸が痛い。
そうした晴れない気持ちでいる中、腹痛が起こった。
この腹痛は普通のとは違う、あの腹痛だ。
やっぱり、黄丹に射精 されたのが受精してしまったのか。いや、ただの無精卵の可能性だってある。
とにかく、卵詰まりはしたくないと下着ごと脱ぎ捨て、下半身を晒し、産卵を試みた。
「は⋯⋯ぁ⋯⋯! ふ⋯⋯っ」
ベッドの縁に上半身を預け、力一杯腹圧をかける。
「ふぅ⋯⋯ん⋯⋯ぅ」
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