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第6話 ※
「ん、はぁ、はぁ……んっ!」
キスに夢中になってると握られた手が僕の中心部を掠めた。
「亮太…もしかしてたってる?」
「… 」
恥ずかしくて何も言えずにいると、手を握ったまま中心部を撫でてくる。少しの抵抗では敵うはずもなく…。
「はっ、ゆう…んん…嫌だ……って」
「このままじゃきつくない?」
「でも…っ」
「大丈夫、抜くだけ。抜くだけだから。お前は何も考えず気持ちよくなってればいい。」
耳元でささやかれ、服の上からだったものが、だんだん中に入ってくる。
優は僕の顔を見ながら、先をグリグリしたり、上下に動かしたり優しい手つきで僕を翻弄していく。
「ゆっダ、メ はっ、はっ」
「亮太」
そんなに優しく呼ばないでよ…何でこんなこと…
「亮太キスしよ」
「やっ、今はむ、、り、はっもぅ」
「亮太イキそう?」
「はっはっ…」
「亮太答えて。イキそうか?」
「はっはずっ…しぃ、から…んっ」
「亮太」
顎をつかんで、ちょっと強引にキスされた。
「⁈ん! いま、むり…ふんん、、もぅ…っ」
「亮太。」
「はっイ、ちゃ、、う、ああ」
キスをされながら優の手の中に出してしまった…放心状態の僕は動けず目を閉じ、荒い息が続いていた。優は何も言わずに僕が出したものを綺麗にしてくれている。なぜ、こんな事をしたのかなんて聞かない。
僕はソファーに寝たまま優の気配を感じていた。優はソファーの下に座って僕と目線を合わせる様に座り俯いた。
「亮太…ごめん。」
やっぱり、そうか…。やってしまった事に後悔して謝ったのだろう。僕は何も言わずに起き上がり帰る支度をした。
「とりあえず、今日は帰るよ…」
「亮太… また来る?」
「ごめん、分からない」
家に着くとシャワーを浴びた。優への気持ちを誤魔化すことはもう出来ない。溢れるばかりでどうしょうもなく切ない。心が痛い。これが人を好きになる事の痛みなら僕はもう誰も好きにならない。なりたくない。涙で優への気持ちを流した。
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