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第13話 今は二人でいたい
アパートに着いてからは、お互いに意識しすぎてソワソワしていた。
「優、いつまでいられるの?」
「日曜。夕方の新幹線で帰る」
「そっか。でもさ、僕が帰ってこなかったらどうしてたの?連絡してくれれば良かったのに」
「何度もしようと思ったんだよ。でも、待ってないかもとか迷惑かもとか、いろいろ考えてたら結局出来なかった」
「そうなの?でも、来てくれたのとても嬉しいよ。声だけでも聞きたくて電話したくらいだし///」
「本当はもっと早く来たかったんだ…ずっと好きって気持ちはあったから。だけど、背中の火傷を見せられるようになってからと思ってさ…でも、ごめん。まだその決心はできてない…」
「それは、焦らなくていいよ。それでも、来てくれたことが嬉しい」
「智樹がさ、よく言うんだよ。大事なこと後回しにするなって。まだ全てを曝け出す決心はついてないけど、亮太が好きだって気持ちは変わらないから、あの時話せなかったけど、それだけでも言いたくて来た」
優の話を聞いて、嬉しくてまた泣いた。
「亮太、こんな俺を好きになってくれてありがとな」
「優…それは僕もだよ、ありがとう」
二人は抱きしめあった。おでこをくっつけてクスクス笑っては抱きしめるを繰り返し、お互いの存在を確かめ合った。抱きしめ合いながら
「せっかく、優が来てくれたから明日明後日はどこか行く?」
「いや、二日間家から出ない予定だろ?笑」
「そうだったけど、優はどこか行きたいところないの?」
「それは、これからいくらでも行けるだろ?今は亮太と二人でいたい」
「///もぅ…」
「亮太は二人でいたくない?」
「そりゃ…二人でいたいよ…でも、、」
「でも何?言って?」
「二人きりだと、、何か緊張しちゃって…」
「俺は亮太といろんなことしたいんだけど」
「そ、そんなはっきり言わないでよ///ばか…」
「俺だって、好きな奴とヤンのは初めてだから緊張してるよ」
「そうは言っても優と僕じゃ経験値がちがうでしょ!」
「確かに経験はあるけど、亮太を助けた時から誰ともヤってないからな…」
「え?うそでしょ!?」
「お前、俺のこと何だと思ってんだよ」
「だって、女も男も関係なく来るものは拒まないで有名だったじゃん!」
「お前…普通、こんな時にそんな事言うか?まぁ、そんな時もあったけど、亮太といるようになってからは、誰といるよりお前といたかったし誰ともしたいと思わなくなったんだよ」
「じゃ、じゃあ高校からこれまで誰ともしてないの?」「だから、そうだって言ってんだろ」
「え、ど、ど、どうしてたの?その…」
「溜まったら?そりゃ一人でしてたよ。お前のこと想像して」ニヤ
「!!///だからっそんな事平気で言わないでって」
「平気じゃないって、ほら」
優は亮太の手をとって自分の胸に当てた。すごくドキドキしてる…緊張してるのは僕だけじゃない//余計に緊張するよ。
「だから、今は二人でいよ?てか、いたい。ダメか?」
「ダメじゃない…」
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