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第27話 

「はぁっはぁっ、、んっゆう…」 「はっはっはっ亮太…ごめん、、もうヤバい…」 「う、ん…っ」 しばらく何も話さず、ただ抱き合ったままお互いの体温を感じた 「なぁ…今度家族に会うってどう言うこと?」 「そのままの意味だよ。僕をくださいって 笑」 「はぁ?そんなの無理だろ…」 「無理じゃないって、開き直って堂々とさ」 「そんなこと…」 「じゃなきゃ、ずっと隠れてコソコソ付き合っていくの?」 「でも、もし反対されたら…またお前が辛い思いする」 「大丈夫だよ、反対されても優といる。これは約束する」 「分かった…でも、、これ以上ガリガリになったら抱いてやんないぞ」 「それも大丈夫。流石に抱き心地悪いよね…でも優がいてくれたら前みたいに食べられるようになると思うから」 なんだかんだ言ってスーツでビシッと決めて来てくれた。僕だけ私服って言うのも何だから僕もスーツにした。僕の家族がウェルカムだと言うことは父の夢を叶える為にも優には言ってない。まさか本気で妄想が夢になるとは…お父さんにも困ったもんだ。そうじゃなければ 優ももう少し気楽に来れたのに、、だけど、それでも来てくれたことがやっぱり嬉しすぎる。 「ついにこの日が来たね。優、緊張してる?」 「あぁ、緊張で吐き気がする」 「……大丈夫だよ」 亮太の実家前、大きく一度深呼吸をしてから入っていく お父さんとお母さん、それから颯太…静かに見守る。お父さんの目の前に座って 「こんにちは。突然の訪問お許し頂きありがとうございます。私、赤城優と申します。亮太さんと真剣にお付き合いをさせていただいています。今後もパートナーシップを結びたく、ご家族の皆様にお許しいただきたく参りました。亮太さんを私にください!よろしくお願いいたします。」 パートナーシップを結ぶって…これじゃプロポーズも含まれてるんじゃ…亮太も優がそこまで自分のことを考えてくれていることを知らなかった。 僕「ゆ、優、パートナーシップって…」 優「うん。俺は本気だから、亮太…嫌か?」 僕「嫌なわけないよ!嬉しい」 家族がいるのに少しだけ二人の世界になってしまった。ゴボンっと咳払いをするお父さんに気付き二人してお父さんを見る。 父「…それは……」 優「お願いします」 父「優くん、亮太は思いやりがあって優しい。だけど芯の通った強さを持ってる。そんな亮太が以前からこんなに痩せて、、一時期は声も出せなくなってしまった…」 優「!!」 僕「お父さん!!それは…」 父「優くんも知ってた方がいい…お前がっゆっ優くんをどれだけ必要としていたのかっっ…」 僕「お父さん…っ」 父「だから過去の辛いことは決して忘れちゃいけない、、だけど縛られてもよくない、、お互いに必要とし、愛し合っているのかが今日初めて会った私にも分かるよ。できる限り傷つけないで幸せになって欲しい。亮太も優くんを傷つけるようなことをしたら許さないぞ? 今日から優くんも私たちの家族なんだから」 優「っっうぅ、あり、がとう、ございますっ」 僕「お父さんっありがとう」

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