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第32話

「でも、このまま黙ってるわけにはいかねーよな?」 「うん、、僕はともかく僕の家族に何かあったら…」 「あーやりかねねーな、、そんなことしたら俺も許さねーけど、その前にガツンと言うわ」 「ありがとう。その時、僕も一緒にいていいかな…優怒ったら何するかわからないし…笑」 「お前俺のこと信用してないな?」 「してるよ!だけど一緒に、ね?、、てかさ、優も実家のこと少しでも話してくれればよかったのに…」 「…そうだな、、でもあの調子だから亮太に会わせても亮太が嫌な思いするだろ?だから会わせるつもりもなかったし言おうとも思ってなかった。そもそも実家を継ぐ気もないしな」 優の実家は大きく、跡取りとなる優を育てるにはあまりにも若かった優のお母さんはそのプレッシャーからノイローゼになりあんなことをしてしまったらしい…理由は、どうであれ許されることではないし今更母親ヅラしたことろで優が言うこと聞くこともないだろう…歳を重ねた今、母親本人はしてしまったことの責任を感じながらも優を後継にと躍起になっているのだ。 「そっか…あの、、ちょっと聞きたいんだけどお父さんはどんな人なの?」 「親父?親父は優しくていい人だよ。俺にあんなことした女だけど見捨てることもしないし、籍は抜いてるけどまだ未練があるんじゃないかな、、話したことないしわかんねーけど。…俺の背中には嫌でも憎まれていたって思い知らされる証があるから母親のことは今だに好きになれないけど、そんな女だけど放って置けない親父は何か嫌いになれないし、何なら尊敬してるよ。 優は大人だ。 次の週には、優がお母さんと直接話すことになったため僕もついて行く。話をすることになって優とした約束はどんなことを言われたりされても絶対に別れないと言うことだ。 母「あら、優也だけじゃないの?」 優「あぁ、亮太にも関係のあることだから連れてきた」 僕「失礼を承知で伺いました。申し訳ありません」 母「亮太さん…二人で来たと言うことは別れないと言うことですか?」 優「何だよそれ!例え亮太が別れるって言っても俺が無理だから。それをしっかり言っとこうと思って来たんだよ」 母「優也、あなたは自分の立場が分かっているの?この際、はっきり言うけど女性だったらどんな子でもいい、、でも同性はダメよ」 優「何だよそれ、結局なんだかんだ言ってたくせに俺の幸せより世間体が大事ってことだろ!」 母「そう言われてもしょうがないかもしれない…だけどね、同性愛なんてまだまだ生きにくいのが現実よ。二人が良くても世間がほっとかない…隠れてコソコソしなければならない、、それで幸せと言える?」 優「最初っから世間に認めてもらうつもりなんてないし、俺らをどんな目で見てるのかなんて気にもならない。ただ…できることなら家族にだけは快く受け入れてほしかっただけだ。まぁ、今更あんたがなんて言ったってどうでもいいけど。亮太や亮太の家族になんかしたら今後一切母親とは言わせない…意味分かるよな?」 母「…でも、、」 優のお母さんが何か言っていたけど途中で手を引かれ出てきてしまった。

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