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提案2
「安心しろよ。亮雅は此処にはもう居ねぇから」
「……どういう意味だ?」
彼の言う事を全て信じてもいいのだろうか? 圭斗の真意がわからず思わず聞き返した。
すると、圭斗がにやりと意地の悪い笑みを浮かべながら、ベッドに近付いて来た。思わず後ずさるが、ベッドのヘッドレストに肘が当たり、それ以上は逃げられない。
「なに? あんだけヤったのにまだ足りねぇって? 3人でヤんのがそんなに気にいったのか?」
「違っ……!」
慌てて否定する怜旺の反応がよほど可笑しかったのか、クツクツと喉を鳴らしながら笑いを堪えている。
「冗談だって。そんなムキになんなってば。亮雅はアンタが寝てる間にちょっと色々あって、ムカついたから追い出しただけだ。もう戻って来ねぇよ」
圭斗の手がゆっくりと頬に伸び、指先が頬を掠める。気絶している間に何があったのかは知りたくもないが、どうせなら目の前にいるコイツも帰ってしまえばよかったのに。
まだ自分に何かするつもりなのかと、眉根を寄せて睨みつけるが圭斗は対して気に留めた様子もなく、じりじりと顔を近付けてくる。
「……っ」
「なぁ、アンタってなんでデリヘルなんてやってんの? 教師のクセに……。バレたらやべぇのはわかってるんだろ?」
「……お前には関係ないだろ」
圭斗の問いに答えるつもりは無かった。自分だって好きでこんな副業をしているわけじゃない。
だが、それを言ったところで理解されるはずがない。ましてや、生徒である圭斗になど絶対に知られたくない。
「そんなツンツンしちゃって、可愛いな。そんなに警戒すんなよ。ビクビクされるとあー、コイツ俺の事意識してんなぁって思うだけだぞ」
「自意識過剰なんじゃないか? 誰がお前なんかっ!」
挑発に乗ってはいけないと分かっていたが、思わず声を荒げてしまう。
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