「ッ、お前……ッ、こんな事して、楽しいのか！？」 「あぁ、すっげぇ愉しいぜ。いっつも澄ました顔してんのに、俺の手でどんどんエロくなっていくところ見るのすげぇ興奮する」 耳元で囁きながら、胸元を弄られ、もう片方の手で性器を扱かれればひとたまりもない。とてもじゃないが自分を制御できなくなりそうだった。 「く、そ……っ変態がっ」 罵っても、圭斗の手の動きは止まらなかった。むしろより一層激しく責め立てられて、噛みしめた唇の隙間から喘ぎが洩れた。 どんなに堪えようとしても堪えきれず足がガクガクと震え、立っているのが辛くなる。 気を緩めると崩れ落ちてしまいそうになって圭斗の身体に縋り付くように寄りかかってしまい、ますます追い詰められていく。 「っ……っは、ぁ……も……っ」 もう、放ってしまいたい。そんな欲が沸々と湧き上がってくる。 背後から抱き止めていた圭斗が、肩越しに覗き込んで来た。頬に当たる金色の髪がくすぐったくて思わず身じろいだ瞬間、圭斗の指が顎にかかった。あ、と思う間もなく唇に柔らかな感触が……。 それと同時に鈴口に爪を立てられ、堪えきれない奔流が一気に押し寄せてきた。 目の前で白い光が弾け、全身を貫かれるような快感に頭が真っ白になる。 「っ、ん……ふ、ぁ……っ」 声にならない悲鳴を呑み込むような口付けを交わしたまま、怜旺は圭斗の掌の中に熱を放った。ぐったりと全身の力が抜けて、そのまま圭斗の胸に凭れ掛かるとようやく唇が解放され、二人の間を繋ぐ銀色の糸がぷつりと切れた。