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我慢できない 7
「はぁ……っん、あぅ……」
どくどくと体内に吐き出される感覚に身震いし、達する瞬間、圭斗の口内で絡みついていた舌が痙攣した。ぬるりとした熱い液体が二人の腹の間に広がっていく。
力を失い、くったりとベッドに沈んだ怜旺からゆっくりと口を離すと、圭斗は覆い被さるように抱き締めてきた。
「あー……すっげぇ気持ち良かった」
耳元で吐息混じりに囁かれ、その甘ったるい声色に背筋がゾクゾクとした。達したばかりの身体はそれだけでも感じてしまいそうで、気怠い腕を持ち上げて圭斗の背中を軽く叩く。
「重い……」
「悪い。大丈夫か?」
謝罪しながらも一向に退こうとしない圭斗の背をもう一度叩けばようやく上から退いたが、横にゴロリと寝転がるとそのまま怜旺を抱き締めてきた。
「おい、暑苦しいから離れろって」
「嫌だね。まだこうしてたい」
「お前なぁ……」
少し呆れたような声色で呟くと圭斗は怜旺の肩口に顔を埋めてきた。そして甘えるように擦り寄ってくる。そんな圭斗の様子が可愛くて髪を軽く撫でてやれば、擽ったかったのかピクッと肩を震わせた。
しかし嫌がる素振りもなくされるがままになっているのでそのまま撫で続けてやった。
「はぁ……幸せ」
蕩けたような声色でそんな事を言われてしまうと何も言えなくなってしまう。
自分もだと言えればいいが、少し頭の冷えた今となってはその一言を発することが躊躇われ、返事の代わりに汗で張り付いた髪をそっと掻き分け、額に
キスを落とす。
「ん……なんだよ。やけに可愛い事するじゃねぇか」
「うるさい。そんな気分なんだよ」
照れ隠しにぶっきらぼうな口調でそう返すと、圭斗は「ふーん?」と意味深な声音で呟き怜旺の顔を覗き込んでくる。
「何だよ……」
「いや、なんでもねぇよ」
そう言いながらもニヤニヤしている圭斗の顔を睨みつけると、圭斗はクスリと笑みをこぼした。そしてそのまま覆い被さるように唇を重ねてくるので仕方なくそれを受け入れてやる事にした。
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