307 / 342

光明 10

「すげ、締め付けやべ……っ、こんなんされたら、もたねぇ……っ」 圭斗の眉が苦し気に顰められ、腰を叩きつけるスピードが上がる。圭斗の荒い息遣いが耳を擽りさらに怜旺の興奮を煽った 「んあっ、け、圭斗……っ、まて、そこばっかやめっ、……ぁっ、やば、それ、無理っも、出そう……っ」 「俺も、一緒に……っ」 圭斗の腹筋の上でぶるぶると震えている己の昂ぶりを捉えられて激しく上下に擦り上げられる。中も外も同時に攻め立てられればもう限界は目の前だった。 「くっ……」 低い呻き声と共に最奥で熱い飛沫を受け止める。 その刺激で自身も圭斗の手の中で弾けさせビクビクと身体を痙攣させた後脱力し、ぐったりと圭斗の上にしな垂れ掛かった。 「っと……。大丈夫か?」 「……ん……」 汗で額に張り付いた髪の毛を掻き上げられ、頬にキスされる。その心地よさに目を細め、手を伸ばして自分の指を圭斗の指に絡ませた。 やっぱり、この手が好きだ。触れられると安心できるし、幸せな気持ちになる。 意地悪な事をされた時もあったけれど、自分にはない男らしい大きな手は怜旺がずっと欲しかった温もりを与えてくれた。繋いだ指先が、自分は存在していいのだと教えてくれる。 そっと顔を上げると、そこに困ったような圭斗の顔があって、何となくはにかんで笑ってしまった。 繋いだ手から思いが届けばいいと、繋がった部分に力を込める。 「っ、だから……そんな可愛い顔すんなって」 照れ隠しなのか軽く舌打ちして視線を逸らした圭斗にクスクスと笑って、ゆっくりと身体を起こす。中に入ったままの昂ぶりは先程達したばかりだというのに既に質量を取り戻しており、まだ足りないと言わんばかりに熱を持ってその存在感を伝えて来る。

ともだちにシェアしよう!