「っ……声、我慢すんな」 「む、むり……っ」 必死に首を横に振って拒否の意を示す。目の前にレオがいるのだ。こんな恥ずかしい声は聞かせたくない。今更なのはわかっているが、それでもだ。 「仕方ねぇな」 圭斗は怜旺の腰を掴むと、更に激しく奥を穿ってきた。その激しい動きに頭の先まで快感が突き抜ける。 （やば……っ、声が……出ちまう……っ） 「ふ、ぁっく、そ……っ、後でっ覚えてろよっ！　ひっ、ぁあっ！」 「文句なら後で幾らでも聞いてやっから、今はこっちに集中な？」 「集中できるかっ！　ぅ、んんっ！　あ、やっ……っ無理、」 最奥を突かれ、奥と浅い所を交互に擦られてゾクゾクとした快感が背中を駆け上る。何度も抱き合った身体は、もうどこもかしこも性感帯になってしまったかのように敏感になっていた。 「ぁ、あっ！ け……と……っ」 強すぎる快感に頭の中が真っ白になり、無意識に圭斗の名前を呼ぶ。するとそれに答えるように律動がより激しさを増して怜旺の感じる場所ばかりを突き上げて来た。 もう限界が近い。どれだけ堪えようと頑張ってみても無駄な抵抗で、クッションにしがみついたままガクガクと膝を揺らし、最奥を穿たれる度に屹立の先端から蜜が溢れ出す。 「ぁ、あっ！ けぇと……っ、も、だめ……っ」 「はっ、いいぜ……イケよ……」 激しくなった律動に圭斗も絶頂が近い事を知る。 尻の奥が熱い。もう何も考えられないほど気持ち良かった。怜旺はガクガクと腰を震わせると、声にならない声を上げて絶頂を迎えた。同時に中に吐き出された飛沫の熱さに全身が粟立つ。 「ふっ……く……っ、」 クッションを噛み締めて身体を痙攣させ絶頂の余韻に浸っていると、背後からギュッと抱きしめられた。汗に濡れた肌がしっとりと重なり合い、その心地よさにぼんやりと目を開ける。 「レオが見てんぞ」 「……」 ククッと喉を鳴らして笑いながら、しれっと恐ろしい事を言う圭斗にぐったりと脱力して、怜旺は力なく睨み付けると深い溜め息を吐いたのだったーー。