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決意 9

「ん……」 眩しくて目が覚めた。半分ほど開いたカーテンの隙間から強烈な光が差し込んで来る。 目を開けると、視界いっぱいに広がる圭斗の顔があって、怜旺はぼんやりとその寝顔を眺めた。 昨夜、結局明け方近くまで抱き合っていたのだが、もう朝だと言うのに圭斗は怜旺をがっちりと抱き込んで幸せそうに眠っている。 「おい、朝だぞ」 「……ん……あと5ふん……」 薄々気付いては居た事だが、圭斗はどうやら朝に弱いらしい。言い終わらないうちにまた眠ってしまったようだった。朝日に照らされた金髪がキラキラと煌めいて、とても綺麗だと思った。 (まるで……太陽みたいだな) そっと手を伸ばして金髪に触れると、柔らかい感触に思わず頬が緩む。すると圭斗が少し呻って、怜旺の身体を抱き寄せた。 「……っ!?」 そしてあろう事か、そのまま怜旺の首筋に顔を埋めて口付けて来た。まだ寝ぼけているらしく、その仕草は何処か幼い。 「んっ……あっ、こら! 」 「んー……」 慌てて頭を押し退けるが、圭斗は起きる気配も無く怜旺の身体をしっかりと抱き込んで幸せそうな顔をして眠っている。 「ったく……」 その寝顔があまりにも無邪気で、幼く見えて……。不覚にも可愛いと思ってしまう。 だが、これ以上ちょっかいを出されると正直困るので、怜旺は起こさないようそっとその身体を押して、ベッドから降りるとシャワールームへと急いだ。 身体は怠いし、喘ぎすぎて喉も痛い。足腰も痛くて、正直立っているのも辛いくらいだ。

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