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21 悠里視点

始業式以降は毎日部活があったから疲れたけど 明日は大翔と映画デート。 「兄ちゃんなに1人でニヤニヤしてんの? キモいんだけど」 弟の晴翔が引いてる 「明日は大翔と映画デートなんでねぇー」 「えーひろくんと二人ってずるい!俺も一緒にいきたい」 そう言うと思ったけどあえて発表したのは 「残念だったなサッカー試合期間で、 兄ちゃんは見に行けないけどがんばれー」 「ブゥーいじわる」 「この前のお仕置きだもん」 そう言って部屋に戻った。 クラスも離れてただでさえ合う時間が少ないんだ。大事に使わないと。 当日 約束の時間に合わせて駅に向かい見つけると 「ひろとー」 声をかけた 黒のチノパンにボタン開きのワイシャツにシャツを着てて黒のスニーカー。 「悠里半ズボン、、」 また始まった、、心配性 「もぉーまたそんな事言って、心配しすぎだよ。」 「今の時代可愛い男子だって狙われるんだからなぁ!悠里の足は色気あるし、痴漢やナンパは困ります」 心配してくれるのは嬉しいけど、 そんなモテないし……それに 「でも大翔が守ってくれるでしょ?」 「当然だよ、じゃあ行こっか」 頼もしい誰かさんがそばにいるでしょ? 「うん」 映画館に向かって歩いた。本当は手を繋ぎたいけど公の場だし、なるべく近めにして歩いた。

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