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34 千尋視点

朝からうるさく絡んでくる。 適当に返事してたが家にいるよりまマシだ。昨日一昨日は昼間は部活夜はアイツらの相手。 昨日は親父機嫌悪くてめちゃくちゃ気が済むまで犯された。あんま寝れてないから少し疲れた。 六時間なのは確かにシンドイけど、泳ぐのは大好きだ。 正確には水浴びるのが気持ちいいから。 授業も終わり、俺はプール場に向かう準備して廊下にでた。 「千尋部活頑張って怪我にもきをつけてね」 「うるさい」 「ツンデレ可愛いよ」 可愛い可愛いって… 「お前そんなに俺のこと好きなの?」 「うん大好きだよ」 ナッ…なんなんだよ…コイツ 冗談でも安易に言うなよ 「ウザいしキモい」 「はいはいごめんね、じゃあ千尋また明日ね」 普段は他人に触られるの嫌なのに、 なんか頭撫でてるの悪くないかも…でも、、 「本当ウザい」 「ごめんね」 「早く帰れば?」 「はいはいじゃまた明日ね千尋」 大翔は帰っていった。 「またね大翔」 アイツの聞こえないくらいに言った。  全く調子狂うな…ウザいけど嫌いじゃない プール場更衣室で丁度先輩達が今日から新入部1年生に説明してた。 案の定その中に草下水樹もいた。 俺は面識がある。 小学時代学校もスイミングスクールも同じだったからだ。 全国レベルの実力だが俺はコイツが大嫌いだった。問題はチャラい性格や行動だ。自分のターゲットにした奴の水着を下ろしたり、着替えタオルを剥ぎ取って体中触りまくったり、俺はパンツを嗅がれてたり、タチの悪いイタズラをよくする。 そんなコイツも中学生、、身長伸びてたな。 「千尋ちゃんじゃん、相変わらず可愛いなぁ、やっと会えたね俺寂しかったんだよ? これからよろしくね」 「気安く呼ぶな、俺に気安く近づくな」 言い放ってロッカへ向かおうと背を向けたらお尻を揉まれた。イヤッ… 「やっぱ敏感だ、まぁ安心してよ俺には今夢中の子いるからさ、でも千尋ちゃんも諦めないけどね」 夢中の子?正直誰でもいいけど。 俺が着替えてたら草下はずっと見てた。 そしたら松丸も入ってきた。 なんか落ち込んでるようにも見えた。 そしたら草下は目が松丸に変わった。 着替えをしっかり拝んでる。 まさか夢中の子って松丸? 水泳は落ちこぼれただけど、まぁあの顔や性格だから水泳部でも好かれてるし、アイツ好みかもしれない。 俺は知らんふりでプールサイドに向かった。

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