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自宅の門を開けて玄関入るとすぐに綾乃さんが出て来た。 「お帰りなさい」 「ただいまご飯先ね」 「はいはい、すぐ準備出来ますから」 笑顔で食事部屋に戻ってった。 俺も一度部屋へ戻り、着替えてから降りた。 あれっ?親父も兄貴もいない 「あー旦那様達でしたら今日は本社で雪哉様をお連れでパーティとの事です」 今日は和食だった。 綾乃さんの料理は好きだ。 「そうなんだ」 じゃあ今日はなしで済みそうだ。 「千尋様、お身体は大丈夫ですか?」 いつも気にかけてくれる優しい人だ。 「大丈夫だよ、心配ありがとうね」 「お守り出来ず申し訳ございません」 「やめてよ、綾乃さんのせいじゃないから」 「佐藤君度が過ぎるぞ、弁えなさい」 ダークスーツの男かが入って来た! 誰だこの人? 親父より少し年上っぽくて強面、体型は普通だけど180前後くらいはありそうなSPにいそうなタイプだ。 「相澤係長…申し訳ございません。」 係長?中田さんだったはずじゃ、、 「はじめまして千尋様、 私本日よりお父様である隆之様の指示にて 屋敷管理係長として配属いたしました… 相澤と申します。 どうぞよろしくお願いいたします」 なんか目が鋭いし、親父みたいに何考えてるか分からないし、見た目も含めて怖い。 なんで変わったんだろ? 「中田さんはどうしたの?」 中田さんは管理係長でつまり屋敷内では トップの立場で中田さんは執事に近い存在で年齢は60代だが元気でバリバリ働いてたし、温厚な人だった。 「中田は自主退職いたしました。 ですがどうかご安心下さい。 千尋様の生活が変わる事はございませんし、基本は佐藤や他の者がこれまで通り行いますので…では失礼いたします。 佐藤君後は頼むぞ」 「はい」 そう言って部屋から出ていった。 「綾乃さんは知ってたの?」 「私もお二人が学校行かれてから他のスタッフ全員集められて中田係長と引き継ぎされ、退職すると仰られて出ていかれました」 あの親父の事だ、なにかありそうだ 「中田さん…せめて別れ言いたかった。」 「中田さんも貴方の事気にかけてましたよ、どうかお元気でと。」 相澤……親父にも聞いてみるか 「綾乃さんはいなくならないよね? 絶対いてね?」 心配そうに聞くと笑顔で優しく抱きしめてくれた。 「大丈夫ですよ… 私はずっとおそばにいますからね」 「うんありがとう」 その後食事して風呂入って勉強も一応した。 あとはスマホ見てた。 今日は本当に疲れた。草下に相澤…なんなんだ今日は 良いこと1つもない… LINE 桐原大翔……アッ、通話押しちゃった 《もしもし千尋から電話くれたのはうれしいな》 切る前に出やがった。切るか 「間違えた、じゃっ」 《あっ待って待ってよ》 「なに?」 《明日部活ないでしょ?良かったら遊ばない?》 「ウザいしキモい」 《じゃあまた誘うね、近いうち遊ぼうね》 諦めず俺に絡んでくる根性は認めてやるよ。 「考えといてやるよ、じゃあな大翔」 《ありがと千尋プチッ》 やっぱ訂正1つだけ良い事あったなw

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